秘書の1日 咲良side ページ16
20時00分
お客様が来て、
ようやく休憩…
ではない。
お客様が来ている間こそ、ボディーガードとして働かないといけない。
お客様を疑っている訳ではないが、油断して事が起きてからでは遅い。
司様が部屋に戻るまで、ずっとバイタリティと睨めっこ。
本当は自分の目で確認していたいけれど、客間は中庭から見えない場所にある。
これに関しては昔からそう。
10時00分
司様が部屋に帰って来た。
ここからは中庭で司様を見守る。
司様も学生だ。
勉強の時間は決して邪魔できない。
中庭に居ながらも、限界まで存在感を消す。
今日は無いが、3日に一回くらいはこの時間に仕事の続きもする。
23時30分
司様が寝る時間。
眠ったのを確認したら、朱桜様に報告に行く。
ｺﾝｺﾝ
朱桜「入りなさい」
咲良「失礼いたします」
ここ最近は体調も安定してきたらしく、司様のサポートをしてくださっている。
朱桜「司はどうだい？君のおかげで、随分調子が良いように見えるね」
咲良「はい。仕事にも慣れてきていると思います。仕事の処理が早くなったのが何よりの証拠です」
これは私がここに来た時から毎日続いている。
朱桜「明日は特に大きな仕事はないよ。ボディーガード、宜しく頼むよ」
咲良「はい」
朱桜「………」
咲良「…どうかなさいました？」
朱桜「…君も、自分を大切にしてくれ。君が居ないと司も、私も困るからね」
咲良「……はい。それでは失礼します
部屋に戻って明日の用意をする
『君も、自分を大切にしてくれ。君が居ないと司も、私も困るからね」
……あの言葉は、喜ばしい事なのかな？
私は、いつだって司様が生きていればいい。
それなのに、自分の心配なんて…
あれ…
咲良「…ボディーガードって…．なんだっけ？」
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作者 - 返信が遅れて申し訳ありません！コメントありがとうございます。これからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年11月11日 19時) (
レス) id: f8e0d16eb6 (このIDを非表示/違反報告)
やばい - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年11月2日 12時) (レス) id: 56e322455b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年8月30日 18時
