アイムノットヒロイン？

お似合いな2人 ページ2

鬼哭をお届けしなければ。

キャプテンの部屋に行かなければ。

でもでも、なんだか足取りが重い。




「女医なんだぜ。」
「そこそこ強いしな。」
「能力者って聞いたけど。」
「美人だよな。」
「めっちゃ良い子だよ。」

鼻の下が伸び切ったクルー達からの情報。

しかもあの容姿。



お似合いとしか言い様がないじゃんか。



キャプテンの部屋に一緒にいるのかな…



何かしてたらどうしよう…



そうであって欲しくないけど、邪魔なんかできない。

しちゃいけない。

わかってますよ、それくらい。



扉を静かに、ゆっくり開けて覗き見る。



って、

「ぅおっとぉー！！急に扉開いたらコケますやん！！」

「なんだ。やっと来たか。」

はい、クール。



って、やっぱり部屋にカナさんいるじゃん。


しかもこっち見て優しく微笑んでるよ。

私、コケててダサいし。

もうすでに、差を感じるんですけど。




「A、ちゃんと付いて来い。」

「はーい。」

「心配するだろ。」

「はーい。」



…ん？



いまなんて？



心配してくれてたの？私のこと？



そんな優しくされたら、惚れ直しちゃうわー。

どこまででも付いてきますよ、キャプテン♡




いや…、まて。



キャプテンが心配なのは鬼哭のことか。

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