今日もキミのトリコ 1 【橙】 (ページ37)

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やっと離された手

いきなり視界が明るくなって少し眩しい

すると、顎に手を置き何やら考え事をしていた照が口を開いた。

岩本「てかさ、どうやって寝る？」

阿部「いやそれなんだよね～」

確かに。

部屋は1つしか用意されてなくて。

「仲良しだからみんな一緒にしちゃった！」ってそこまではいいんだけど布団が9組しかない。多分大きさ的にもう敷けなかったんだろうけど。

「私は1人で寝るから男達だけでジャンケンしてよ」

女の私がたとえメンバーだろうと一緒に寝るのは少し問題がありそうだしまた荒れそうだったからそう提案したんだけど、わかりやすいくらいに顔を歪ますみんな

深澤「やだやだやだ！ぜってーやだ！」

岩本「流石にこのサイズに男2人はキツイだろ(笑)」

「えー？ダメー？」

まあみんな体大きいし狭くなっちゃうか。
どうするのがいいんだろう。

深澤「サイズ的に佐久間とAが一緒になるしかないんじゃね？」

「む？」

阿部「確かにね、それなら余裕あるかも」

え？そうなる？

叩かれるの間違いなく私なんだが？

だけどどんどん進んでいく会話。

絶対みんな1人で寝たいだけでしょ。

深澤「なー、佐久間ー。悪いけどAと一緒に寝てくんね？」

佐久間「んにゃ？どゆこと？(笑)」

離れたところでラウちゃんと戯れてたさっくんには話の趣旨が伝わってなくて。

ふっかが手短に話すとなるほどね！って納得した。