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深澤「A……」
耳元で甘ったるく掠れた声で名前を呼ばれ、思わずピクッと反応すると、フフッと笑われる。
恥ずかしすぎて倒れそう……
深澤「ねえ、緊張してる?(笑)」
「当たり前じゃんっ…恥ずかしすぎる…」
深澤「まだ何にもしてないんだけど?そんなんでもつの?(笑)」
「だって……辰哉がいつもと違うから……」
いつも以上に優しくて、
とろける程甘ったるい、こんな辰哉初めてで……
深澤「そりゃ今からするのに、いつもと同じ俺はいやっしょ(笑)」
って。
やっぱりそういうことだよね、あらためて口にされると緊張するし恥ずかしくなって顔が熱くなってきた。
深澤「ねえ、耳真っ赤だよ?」
「やっ、言わないでよ、そういうのっ」
深澤「かあいいね、まじ(笑)ちょっとこっち向いてよ」
「やだ、だめ」
絶対いま顔真っ赤だもん。
こんな顔とてもじゃないけど見せられない。
深澤「だーめ、向くのー。」
だけど肩をくるっとさせられ向かい合う形に。
恥ずかしくて手で顔を隠すけど、その手も優しくどけられて。目の前には意地悪く笑う辰哉の顔があってさらに顔が赤くなる。
深澤「フハッ(笑)まじでかあいいね(笑)」
そう言って私の顎をクイッと持ち上げた辰哉。
あっ、と思った時には既におそくて
一瞬で唇を塞がれた。
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作者名:chi | 作成日時:2021年3月4日 23時