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「な、に言って…」
真奈「あのときはさ、2人の関係性を知っていて、
Aが傷ついているのも見てたから離れた方がいいって言ったけど…
今はあの時よりももっと苦しそう、」
「そんなこと……」
真奈「どんな関係だろうと、2人は離すべきじゃなかった、だから、ごめんっ……」
そう言って真奈は頭を下げる。
「真奈、それこそ真奈のせいじゃないよ」
真奈「っでも！」
「いつまでもあれじゃあダメだと思ってたし、幸せになれるわけなかったもん。」
真奈「そんな…」
「ふっか達の未来の為にも、離れて正解だったんだよ」
あの時ふっかから離れなくても、いずれ私たちは別々になってたと思う。
それくらいの関係性だったから。
真奈「懐かしいね、あの頃が」
「うん、そうだね、楽しかったな」
真奈「よくさ、4人で遊んでたよね」
「そうだね」
真奈「ねえなんで…」
「えっ？」
真奈「なんで” 辰哉 ”って呼ばないの…」
真奈は泣きそうな声でそう聞いてくる。
さっきから私がふっかって呼ぶ度に悲しそうな顔をしていたのに気づいてたけど、見ないふりをしていた。
「だってさ、彼女でもないのに呼べないでしょ？」
「まああの頃も彼女でもないんだけどさ」
真奈「そんなこと……」
そう、私とふっかは友達とか、彼氏彼女とか、そんな綺麗な関係性じゃなかった。
もっともっと歪んだ、そのせいで真奈は私のことを心配してくれていた。
だからこそ、真奈のせいなんかじゃない。
4人の関係性を壊したのも
ふっかとこんなことになったのも
全部全部、私のせい。
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作者名：chi
| 作成日時：2021年3月4日 23時
