love u, 【taiga.k】

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その日から、保健室の快適さを気に入ってか毎週私が当番の日に彼は現れるようになった。

なんでかは聞かない、それで来なくなっても嫌だから。





彼と話せば話すほど、いろんな一面を知っていって。



よく喋るし、よく笑う。



最初に抱いていた冷たいなんて印象、とっくの昔になくなっていった。




彼の綺麗な瞳に見つめられればドキドキするし、彼のあまり見せない笑った顔をみればキュンとする。





ああ、好きだな、と気づくにはそんな時間はかからなかった。










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唯一、親友のミナにだけは京本くんとのことを話していた。



いつの間にか仲良くなっていた私たちに驚いてはいたけど、好きなことを伝えれば「頑張ってね、応援する」と言ってくれた。











仲良なって半年以上経った。呼び名もA、大我くんと変わったものの、未だ私たちの関係性に変化はなく。

ミナにも「早くしないといつか誰かに取られちゃうよ？」と言われる毎日。



私自身わかっているし、今の関係性から先に進みたい、とも思っている。









だけど思い出すのは彼と初めて話した日に聞こえた「無理。興味無い」のあの言葉。










せっかくここまで仲良くできたのに。




私が持つ感情を彼に伝えたら、離れていってしまうんじゃないかって。





私を映す目が、冷ややかなものに変わってしまうんじゃないかって。






彼に拒絶されるのが怖かったんだ。






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