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バイトが終わりお店の前でなべと別れて駅のホームで次の電車を待つ。
耳元で音楽を流しながらカバンの奥底に閉まっていた缶のココアをそっと取り出す。既に冷たさを失ったそれは1ミリも減っておらず売られた時の状態のまま。
大好きな飲み物の筈なのに、どうしても飲む気になれなかった。
……勿体なくて。我ながらキモイ理由だと思う。
でもさっきまでの大我くんの態度、もしかしたら本当に違う人からだったのかもしれない。だとしたら少し、いやかなりショックだ。
手元のココアを見つめながら考え込んでいると、急に視界に入り込んできた同じ学校の制服、それと同時に外れたイヤホン、そして聞こえた
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「危ないよ」
大好きな人の声＿＿
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「大我くん……」
びっくりして顔を上げれば、先程まで交わることもなかった彼の綺麗な瞳と視線がぶつかった。途端に忙しく動き出す鼓動。
どうして、なんで、突然現れた大我くんに驚きを隠せないでいると、彼の視線は少しだけ下がる。そして、
「飲まなかったの」
「っえ？あ…」
「好きじゃなかったっけ、それ」
「っ、……」
それは間違いなく私が持っているココアのことを指していて。覚えてくれていたんだ、って。
「好きだよ……。」
「あとで、飲もうかと思って……」
「…そう。」
本当の理由は、とてもじゃないけど恥ずかしくて言えなかった。
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それにしてもどうして大我くんがここに……
さっきなべが言ってた樹"たち"、その中にはきっと大我くんも含まれてるんだろうなって思ってたから。
でも辺りを見渡しても他の人の姿は見えない。
「田中くんたちは…？」
「さっき別れたけど」
「遊ぶんじゃなかったの？」
「……断った。」
「…っえ？」
どうして、そう聞く前に電車が到着してしまい聞くことができなかった。
電車に乗ろうと動き出した大我くんは動こうとしない私をチラッとみて一言。
「……乗らないの」
「えっ、いや、乗るけど……」
え、これは何、一緒に帰るとか、そういう……
混乱する私を他所に大我くんはそのまま電車に乗り込むもんだから、慌ててその背中を追いかけた。
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ちい(プロフ) - 大好きな作品に出会えましたありがとうございます♡Twitterも覗きに行きます♡ (8月6日 14時) (
レス) @page19 id: c90a08384d (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）番外編も作ろうと考えてますので少々お待ちください(^^)ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）リクエスト頂いたお話とても面白そうでぜひ参考にしたいと思います！ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きを楽しみにしてました!!リクエストなんですけど、体育祭の後の話を少しでいいので見てみたいです！ (2023年1月30日 12時) (レス) @page50 id: 09f424ba98 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 更新ありがとうございます！密かに待ってました！そしてお疲れ様です！リクエストなのですが学生で京本大我くんが好きでアピールしてる女の子と全く興味ない京本大我くんのお話が見てみたいです、、！ (2023年1月28日 23時) (レス) @page50 id: 882fe032cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chi
| 作成日時：2022年6月18日 16時
