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あれから学校で私のことを見つけては、
樹「A〜!」
樹「楓さんから返信きた!」
樹「楓さんのことメシ誘った!」
樹「楓さんが………」
樹「楓さん……………」
楓さんの話ばっかり
私の気持ちなんて全く知らないから、
そうやって目をキラキラさせながら話してくる
、、ずるいよ
樹「楓さんがね〜」
「樹」
樹「ん?」
「楓さんのこと本気なら私達もう会うのやめよ?」
樹「……は?」
「いや、樹がこんな本気なの初めて見るし、割とここまで仲良いと勘違いされそうだから」
「樹も本気で楓さんと向き合いたいなら、私含む女の子みんな切って、誠意を持って関わった方がいいんじゃないかな?」
樹「そういうもん?」
「樹だったら、遊んでる女の子のこと本気で好きになろうと思える?」
樹「キツいかも、それ」
「うん 、、、そういうことだよ」
楓さんのことになると馬鹿になる単純な男で良かった
樹「俺すごい勝手だよな、急に全員と関わりやめるって」
「うん でもそうするべきだと思うよ」
樹「………俺、お前に連絡もしないほうがいいの?」
「その方がいいと思う」
、、、私のためにもね
「てか、そもそも!?私にとばっちり来たら迷惑だし!?」
樹「ッハ(笑)そっか、それもそうだな……………いつも話聞いてくれてまじ助かってたわ、今まで付き合ってくれてありがとな!!」
樹「あ!でも、大学で見かけたら挨拶くらいはしような!?」
あ〜あ 終わっちゃった
全部、全部、何もかも
苦しい思いをしながら、他の子とは違う存在だってことを糧に日々過ごしてきたのもあっという間になくなっちゃった
「樹を好きだったことはどう処理すればいいんだよ、もう」
この気持ちが、行き着く先を見失って苦しそうだ
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作者名:uni | 作成日時:2021年4月13日 15時