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「「乾杯〜！！」」
「………で？何があったの？」
樹「待って、うまっ！！Aのだし巻き玉子まじでうまいな」
「うんありがと、で、良いことって？」
樹「すぐにでも話したいけど、長くなるから」
樹「先にAの話聞くわ！どうなの？最近」
「どう、って言われても話すようなこと何にもないよ」
樹「気になるやつとかも出来ないわけ？そもそも彼氏要らないとか？」
「私の話はいいってば〜、それより良いこと聞かしてよ(笑)」
樹「いや最近俺の話ばっかだったからさ〜？なんかあったらすぐ報告しろよ！」
樹「お前、顔だけは可愛いんだからさ、」
え！？！？どうしよう
嬉しい、樹から初めて可愛いって言われた
まだお酒は飲み始めたばかりだから流石に顔の紅潮はごまかせない
ふとした時に嬉しいこと言うのずるい
樹「お前、顔だけは可愛いんだからさ、もっと男に積極的になればなんとでもなるだろ〜」
顔の紅潮も一瞬で解けた
別に彼氏要らないとか思ってないし、元々恋愛に消極的なわけでもない
ちょっと訳ありな恋愛、ちょっと特殊な片思いをしてるだけで、
私は樹が好きだから、だから他の男の人には興味ないだけで、
何も好きな人から、樹の口から、別の人となんとでもなるって言われたのが悲しかった
「ま、まあね〜！って、ほんと何もないから樹の良いこと、もったいぶらないで早く聞かせてよ〜」
「あ、でも待ってその前にちょっとトイレ行ってくる〜」
顔を見ずにその場からそそくさと離れて
我慢できなくて、息を凝らして少し泣いた
これから聞く良いことが、良くないことであったときの分も泣いておこう
「お待たせ〜」
樹「！？どうしたのA」
ちゃんと涙拭ったつもりだったけど、女のことを良く知っている樹に泣いてたことは隠せないね
「トイレしてたら棚からトイレットペーパー降ってきて、角当たって痛くてちょっと泣いた」
樹「っは！！お前ってほんとどんくせ〜」
「うっさい！！」
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作者名：uni | 作成日時：2021年4月13日 15時
