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しばらく、北斗からの樹報告もなくなり、
樹の目撃情報もなくなった
3人とも失恋を引きずらず、全員もう立ち直ってすっかり元気
北斗も元々私のこと好きだったくせに今では雑な扱い受けてる
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3人のグループライン
〈ジェシー今日5限までだよね?〉14:26
ジ〈yes!〉14:26
北〈俺も講義時間移動したから今日5限までだよ〉14:26
〈ほんとに!?飲み行くしかないじゃん〉14:27
ジ〈yes!!〉14:27
〈どこ行く?〉14:27
北〈おれ、気になってる居酒屋あるんだよね〉14:28
〈え!?北斗の提案珍しいね、そこにしよ!〉14:28
ジ〈スタンプ〉14:29
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北斗の提案の居酒屋、ついていくと
「こ、ここか」
思わず苦い顔をしてしまう
北「Aって餃子苦手だっけ?」
「いやそんなことないよ!入ろ!」
ジ「Let's go!英go!」
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店長「おー!Aちゃん久しぶりだね!元気にしてた?」
「小宮さん!ご無沙汰してます、なかなか来れなくてすみませんでした」
北「あ〜、来たことあったんだねA!」
店長「見ない顔ぶれになってるね、」
「あ、はい!こっちがジェシーで、こっちが北斗です!仲良いんですよ〜!」
ジ「どもども!」
北「はじめまして。」
店長「Aちゃんの友達じゃ、可愛がってあげなきゃだね」
店長「樹くんは元気?2人してぱったり来なくなっちゃったからさ〜心配だったよ」
北「…………ぁ」
「ごめんなさい!課題が結構多くて 、、、」
店長「そっか、じゃあ今日はいっぱいサービスするからいっぱい飲んでけー!」
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ほんとにいっぱいおつまみやお酒を出してくれる
樹との思い出の居酒屋、いつも座ってた4人席に通され、自然と定位置に座ってしまう
色々思い出しては胸がキュッとなる
北「ここ、あいつと通ってたんだな。ごめんな知らなくて 大丈夫?」
「なかなか行く気起きなかったけど店長には会いたかったし、ちょうど良かった!ありがと北斗」
途中トイレに行くと、洗面台でため息ついたり喝を入れたりしていたことを思い出す
洗面台の横には、スタッフと常連客で撮った写真が飾られている
懐かしいな、と思って写真をよく見ると、当たり前のように私と樹は横に並んで、近い距離でピースをしている
苦しいけど好きだったあの頃を思い出して、
もう樹への気持ちはなくなったと思ってたのに
「なんで泣いてんの私」
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作者名:uni | 作成日時:2021年4月13日 15時