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北『A、しんどい?マンションついたけど鍵開けられる?ああもう!ジェシーもちゃんと歩け!』
『あける〜』
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北「Aフラフラじゃん!行くよ、ほら!もう2人して酔っ払っちゃってもう〜、Aちゃんと水飲んで待ってた?」
「うん」
北「あ〜あジェシー、寝ちゃったな ごめんけど、ベッド借りて良い?」
「うん」
北「……あいつのことでムシャクシャした?」
「……うん」
北「そっか、話できるんなら聞くよ」
優しく微笑んでくれるから、ついつい全て話してしまった
そして泣いてしまった
北斗は眉毛を下げながら頭を撫でてくれる
普段はこんなキャラじゃないのに、酔っ払うと甘えたくなっちゃうから、
だから、樹の前や男の人の前では飲み過ぎるのに注意してたのに
さっき告白されて、私に好意があるって知ってるのに
酔っ払ったせいにして、介抱させるために家にあげてしまって、挙げ句の果てに好きな人の話聞かせて泣いて宥めさせてる
…………………私、ほんとに最低だ
そう思って少し酔いが醒めて
「ごめんっ、私 、、、」
北「ううん俺もう吹っ切れたし!まあそんな俺もそうだけどさ、」
北「ジェシーも失恋してたんだよね、俺も知らなかったんだけど」
「え?」
北「講義終わって買い物して帰ろうと思って寄り道したら、見たことないくらい元気ないジェシー見つけて」
北「声かけたら空元気で、何もなかったって言い張るから無理矢理飲み誘ったら失恋したって まあ詳しいことは俺から話せないんだけどさ」
北「じゃあちょっと俺コンビニ行ってくるから2人で待ってて、鍵借りて良い?危ないから掛けてく」
別に、大丈夫なのに、Aも一応女の子だからね、って
「う、うん」
いつも陽気で気づかなかったけど
ジェシーも色々あったんだな
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作者名:uni | 作成日時:2021年4月13日 15時