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樹とは、なるべく話さないように
見かけたらすぐに遠ざかっていたら、遂にもう見かけることもなくなった
樹のことしばらく見てないな〜
女の子達から樹についての会話が聞こえてきた
「え〜!?あんた樹くんに捨てられたの!?」
「うん……すごい好きだったから、体の関係だけでも嬉しかったし、そう伝えたんだけど、」
「理由はなんて?」
「本気で好きな人が出来たんだってさ 、、、」
「はぁっ!?信じらんない、散々女遊びしてきて今度は好きな人できたからサヨウナラって都合良すぎない!?あたし話してくる!!」
「いいの!りな、もうスッキリしたから、今度はりなが男遊びするの」
あ〜、きっと前に話してたあのりなちゃんだ
今では同志だよ、辛いけど頑張って生き抜こうね
でも、ちゃんと女の子達と関係切ったんだね、樹
「は〜、私もそろそろ切り替えなきゃな」
男遊びはしないけど、友達いっぱい作って遊ぼうかなって
ジ「あ、Aちゃん!1人〜!?お昼一緒に食べようよ!」
「良いの〜!?ありがとう」
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「北斗、お昼抜いてんの?ダイエット?」
北「いや、珍しくか〜ちゃんが弁当作ってくれたのに置いてきちゃって、申し訳ないじゃん?俺今日3限で終わりだから帰ったら食べようと思って」
「へ〜、北斗って意外と優しいタイプなんだね 全然見えなかった」
北「おい!!」
ジェシーと一緒にいたお洒落な北斗
人見知りなのか、最初は全然喋ってくれないし、顔怖いし、お昼一緒に食べない方がよかったなって後悔したけど
ジェシーのギャグにツッコんだら急に笑い出して、話せるようになった
ジ「物足りないからベーカリー行ってくるわ〜」
「行ってらっしゃ〜い」
掴めないけど、北斗も面白い人だな
、、なんか遠くから視線を感じる
周りを見渡してみると遠くの方に樹の姿があった
こっちを見てたような、見てないような
自惚れてんのかな、やめようもう樹のことは
北「あ〜あの人、」
「ん?」
北「田中樹、だっけ?」
指差す方にはやっぱり樹の姿
「、、え?」
北「A、仲良くなかったっけ?」
「そ、そうだっけ?」
北「俺何回か4号館の大教室でAに会いに行ってんの見かけたことあるよ、不釣り合いすぎて目立ってたもんな!(笑)あれで初めてAのこと知ったよ」
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作者名:uni | 作成日時:2021年4月13日 15時