Sigh １ ページ45
SideJH
ステージ脇からはけた瞬間、Aがうずくまった。
JH「A！！！」
とりあえず端に避けてAを囲む。
JK「A、ごめんA、」
ジョングガと接触するところは見てたけど、Aの足がどのくらいの怪我なのかがわからない。
でも最後は立ててなかったし、後半のダンスは無理に踊ってたから悪化していないか心配だ。
『っ、ちょっと捻りました。肩かして貰えれば歩けます、あ、でもエンディングどうしよう』
汗を浮かべながらもいつも通りに話すA。
SG「無理すんな、マネヒョン呼んでくる」
JH「ちょっと靴脱がすよ？靴下も、」
『っい！！！じ、自分でやりますっ！！』
靴に触れた瞬間、びくりと体全体を縮こめたA。
JH「え、待ってそんなに痛いの？ちょ、」
RM「うわ」
Aの足は変色して腫れ上がっていた。
元が白くて細いから、余計痛ましい。
MG「ちょ、おいこれ折れてるんじゃ........」
ユンギヒョンに連れられてきたマネヒョンも、Aの足を見て顔をしかめる。
MG「とりあえず一旦楽屋戻ろう。冷やすもん用意したから」
そう言って軽々抱えられるAを、ジョングクが静かに見つめている。
JH「ジョングガ、行こう」
JK「すいませんヒョン、俺..............」
だいたい想像はつく。
Aに向けられたあの観客席からの言葉のことを考えていたんだろう。
JH「そのことはまた後で、みんなで話そう。でもお前だけが悪いわけじゃない。これだけは忘れんな」
軽く背を叩いてAの後を追いかけた。横抱きにされたAの足がヒョンの背越しに見えて、どうにも落ち着かない。
JN「お、きた。ここ空けときました！」
先に行ったらしいジニヒョンが荷物を雑に寄せて、床にマットとタオルを敷いて場所を作っていた。
ゆっくりそこに下されたAに、メンバーが一斉に集まる。
TH「Aっ！！」
わずかな衝撃でも響くのか、床に降りた瞬間に顔を引きつらせたAにテヒョンが駆け寄る。
JM「走るなテヒョンア、響くだろ」
TH「あ、ごめん.....」
MG「とりあえず冷やそう。んで、病院な」
『でもエンディング.........』
MG「..............今回はその、一位候補でもないし、..........こんなこと言うのは、その、あれだけど」
『..............っ』
RM「次のカムバもある。それまでに治さなくちゃだろ？今行かないで変なふうに癖とか残っても困るぞ」
『......はい』
そうしてAは先にスタジオを後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
a - ストーリー、文章も含めて全て大好きです！！！！こんな素晴らしい文章どうやったら書けるのか、、、！羨ましいです！更新ありがとうございます！生きる糧！ (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 1f701e5d62 (このIDを非表示/違反報告)
うんぴこ - 主人公がやたらとメンヘラっぽいな (2020年4月22日 10時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - この作品とっても好きです。軽くなくって、それぞれの葛藤とかが見えて本当に素敵です。更新ありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ - 更新楽しみにしていました！本当に興味深く読ませて頂いております。類を見ない読み応えが有り…投げ銭でもできれば良いのにと思う程です！今後も応援しています。お身体に気をつけてください。 (2019年12月18日 2時) (レス) id: 7e8f44eb3a (このIDを非表示/違反報告)
s - 最近読み始めました！ すごく好きです！ 更新頑張ってください！楽しみにしています (2019年12月14日 23時) (レス) id: 319f919f05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すばる | 作成日時：2019年8月4日 23時
