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Side JK
JK「........おかえり。遅かったね」
うつむき気味に部屋に入ってきたAに、気にしてない風を装って声を掛ける。
帰ってきて部屋へ来る前にシャワーを浴びたのか、髪が濡れている。
髪質がいいからか、Aはドライヤーを使わなくても翌朝、全く影響がない。染めても染めなくても、髪は同じように痛まない。
よって適当なタオルドライだけで部屋へ上がってきたAはまあ、水も滴るいい男状態待ったなし。
濡れた前髪から覗く神秘的な瞳。
身長が高いから陰りがちな目元は明らかに覇気がないけれど、ゆるっと着られたこれまたジニヒョンのお下がりのTシャツから覗く鎖骨も、うっすいのになぜか色気を感じる胸板も、今ここで俺だけが見ているのが勿体無いと感じるくらいには綺麗だ。お金を取れる。..........いや、とってるか。
『.........お前が言ったの、ヒョン達に』
JK「......そろそろ、帰ってきてもいいんじゃないかと思って。明日だって仕事だし、カムバの最中に..」
『少しでも早く僕は、「A」を見つけなくちゃいけないんだ』
JK「急いだって体を壊すだけだろ」
言い返しながら、背中にゾクゾクとしたものを感じる。同い年だからか、Aは俺には少し容赦がなくなる、というか、遠慮がなくなるというか。無意識だろうけど。
蛇が這い寄ってくる。あの感覚。
『仕事が遅くなる、って説明してくれるって言ったじゃんか』
JK「うんとは言ってなかっただろ。さすがにやりすぎだよ」
実は俺は今日ジムには行ってない。帰ってきて部屋でゲームをしてたら、Aが仕事を終えて帰ってきた。
今から練習に行くと行って、ヒョン達に聞かれたら嘘をつけなんて言ってきた。
ある程度は協力するつもりだった。今までよりも、Aのやりたいことが見えてずっと人間的に見えた。嬉しかったから。
JK「A。気づいてるかわかんないけど、お前、痩せたよ。前よりずっと」
『.................』
カムバの反響は毎回毎回、注目度が大きくなっていくにつれて批判も増える。
新規ファンが増え、Aの顔から入って、グループのことやメンバーの人柄をよく理解しないうちから否定の言葉だけを放ってくる人が多くなった。
そのせいで、さらによく知らない、時には無関係な人たちまでAのダンスや歌について批判する声がどんどん拡散していく。
「Aはいらない。」
そんな言葉が簡単に目に入るようになってしまった。
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a - ストーリー、文章も含めて全て大好きです！！！！こんな素晴らしい文章どうやったら書けるのか、、、！羨ましいです！更新ありがとうございます！生きる糧！ (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 1f701e5d62 (このIDを非表示/違反報告)
うんぴこ - 主人公がやたらとメンヘラっぽいな (2020年4月22日 10時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - この作品とっても好きです。軽くなくって、それぞれの葛藤とかが見えて本当に素敵です。更新ありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ - 更新楽しみにしていました！本当に興味深く読ませて頂いております。類を見ない読み応えが有り…投げ銭でもできれば良いのにと思う程です！今後も応援しています。お身体に気をつけてください。 (2019年12月18日 2時) (レス) id: 7e8f44eb3a (このIDを非表示/違反報告)
s - 最近読み始めました！ すごく好きです！ 更新頑張ってください！楽しみにしています (2019年12月14日 23時) (レス) id: 319f919f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年8月4日 23時
