６ ページ39
Side JM
鏡の前で振り付けを繰り返しながら、何かを探すように鏡の中を彷徨う瞳。
わかるよ、わかる。
僕もなんどもやった。でも僕の時とは違う。
僕は周りにいいと言われたり、褒められたりすることの中から自分のスタイルを作ったけど、Aの場合はまず自分と向き合わなくちゃいけない。誰も、そこだけは助けられない。自分の好きは、自分で探さなくちゃ。
JH「............」
JM「っ、ホビヒョン」
ドアノブに手をかけて遠慮なく開けようとしたホビヒョンの手を掴む。
JM「今は行かないほうがいいんじゃ、」
JH「ジミナ、明日も俺たちは仕事がある」
JM「え、でも」
ホビヒョンの顔は一つも笑っていなかった。Aが今やってることの意味がわかってないわけでもないはずなのに。
JH「Aあが、今自分に必要なことを知って、それを実行することはいいことだと思うよ。でもさ」
ヒョンの骨ばった手がドアノブを回す。Aをまっすぐ見る横顔は、まっすぐで。
JH「今日一晩頑張ったからって、掴めるものでもないだろ」
JM「...........でも、」
それは僕の努力の仕方も咎められているようで、少し居心地が悪い。
それはホビヒョンも、ナムジュニヒョンもわかったのか苦笑する。
RM「Aはさ、もしかしたら初めて今、どうしても掴みたいものが見えたのかもしれない。必死になって、今までのセーブの仕方も、体力配分も、考えられなくなってるのかもしれない」
JH「そうそ。結局俺たちのマンネは手がかかるってこと。まあ、前よりは数倍いいけどね」
おーいA！！そろそろ帰ろうー！
ホビヒョンは軽くそう声をかけて、Aの肩を抱き寄せるように近づいていった。
RM「お前もさ、ジミナ。まあ、なんていうか。怪我したら心配する人がいて、痛そうにしてるだけで苦しいと思う人間が周りにたくさんいること、わかってるんだろうけど。まあ、心の端で覚えといてくれ」
ホビヒョンに引きずられるようにこちらのドア側に歩いてくるAを目で追いながら、ナムジュニヒョンは言った。
なんだか無駄に説教されたような気分。
Aが心配なだけだったのにな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
a - ストーリー、文章も含めて全て大好きです！！！！こんな素晴らしい文章どうやったら書けるのか、、、！羨ましいです！更新ありがとうございます！生きる糧！ (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 1f701e5d62 (このIDを非表示/違反報告)
うんぴこ - 主人公がやたらとメンヘラっぽいな (2020年4月22日 10時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - この作品とっても好きです。軽くなくって、それぞれの葛藤とかが見えて本当に素敵です。更新ありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ - 更新楽しみにしていました！本当に興味深く読ませて頂いております。類を見ない読み応えが有り…投げ銭でもできれば良いのにと思う程です！今後も応援しています。お身体に気をつけてください。 (2019年12月18日 2時) (レス) id: 7e8f44eb3a (このIDを非表示/違反報告)
s - 最近読み始めました！ すごく好きです！ 更新頑張ってください！楽しみにしています (2019年12月14日 23時) (レス) id: 319f919f05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すばる | 作成日時：2019年8月4日 23時
