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「芸能界にも、アイドルにも興味がないと言い切っていた君が、さっきはじめて言葉を切らした。君を動かすその言葉に、素直に従っていいんだ。それは決して恥ずかしくも、劣っているわけでもない。君は、何が欲しいんだ？」
『......................友達。友達が欲しい。仲間が欲しい』
「そのために君は、スポットライトの前に立てるかい？」
『同じことでしょう。今だって、僕はいつも、毎日、舞台に立っているんです』
「........いつか、君にもわかる日が来る。自分自身を。私は君の人生を左右する代わりに、機会と、ヒントを与える。けど、答えを探すのは君自身だ、A」
練習室で顔合わせをした時には、やっぱり何人かの練習生は学校の人たちと同じ反応だった。けど、ヒョン達は違った。
何が好き？どんな音楽を聴く？家はどの辺？
答える度に、正しい僕がヒョン達の中に積もってゆく。落胆の目を、家族以外に初めて感じない瞬間だった。
買い食い、バスケ、練習の合間に行った遊園地。
友達が、仲間ができたと気づいた時には防弾少年団としてデビューしていた。
でも、ずっと分からないことがあった。
何かがうまく噛み合わない、言葉にできない感覚。
みんなの求めるAと、自分の差は開くばかりで。歯車が外れたまま自転車を漕いでいるような。
『でもその違和感をずっと、言葉にできなかった。するのを諦めてた。解決は不可能だ、って』
長い話を終えてヒョン達、それにジョングギをみる。
『さっきジョングガに言われて、僕は周りをがっかりさせたくなくて、多くの人が思うA像を無意識に演じてたんだって気づけたんです』
RM「................努力の方向がまるきり違ったかもしれない、ってことか」
JM「.........気づけなくて、ごめん、A」
『違うんです、むしろ、ヒョンのおかげなんです』
JM「？」
『ヒョンが努力してるから、僕も努力できた。だから早く限界に気づけて、間違いにも気づけた。みんながいたから、僕は自分を探すための、スタートラインに立てたんです』
仲間が欲しくて、それを手に入れられたら怖いものなんてないと思っていたのに、グループになったらみんなに見捨てられるかもしれない、という恐怖を感じるようになった。
そのおかげで自分一人ではできなかった努力とか限界を知った。それは無駄じゃなかった。だから、今度は怖がらずに、踏み出そうと思った。
ここからがスタートだ、と。みんなが教えてくれたから。
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a - ストーリー、文章も含めて全て大好きです！！！！こんな素晴らしい文章どうやったら書けるのか、、、！羨ましいです！更新ありがとうございます！生きる糧！ (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 1f701e5d62 (このIDを非表示/違反報告)
うんぴこ - 主人公がやたらとメンヘラっぽいな (2020年4月22日 10時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - この作品とっても好きです。軽くなくって、それぞれの葛藤とかが見えて本当に素敵です。更新ありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ - 更新楽しみにしていました！本当に興味深く読ませて頂いております。類を見ない読み応えが有り…投げ銭でもできれば良いのにと思う程です！今後も応援しています。お身体に気をつけてください。 (2019年12月18日 2時) (レス) id: 7e8f44eb3a (このIDを非表示/違反報告)
s - 最近読み始めました！ すごく好きです！ 更新頑張ってください！楽しみにしています (2019年12月14日 23時) (レス) id: 319f919f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年8月4日 23時
