BARRIER １ ページ15
SideJN
JN「おかえり、A」
無言で迎えるのも気まずいから一応言ってみたけど、正直言っても言わなくても空気はお通夜レベルだ。
RM「あ、いや、仕事お疲れ様。いやあ、ハハ、また人気上がっちゃうなあー......」
最後の一言はいらなかったんじゃないかナムジュン。ほんとそう言うとこだぞナムジュン。
JH「.......A」
ホソクが意を決したように声をあげた。あの日、「アイドルじゃない方が幸せかもしれない」と言う言葉を聞かれてしまったのはホソクだ。あの日からずっと元気がなかった。
JH「...聞いてたんだよな？あの時....俺たちの会話。俺はその、」
『......会話？』
Aが問い返す。
JH「あの日、楽屋で俺たちがしてた話だよ。お前が、」
『なんのことですか？』
JH「え？」
『携帯忘れた時のことですか？僕、何も聞いてないですよ』
JH「.....え、いやA、」
『あの時は本当に急いでて......何か話してたんですか？』
RM「ちょ、おいA、俺たちはあの日のこと」
『なんですか、僕の悪口でも言ってたんですか？ダンスもできないポンコツ野郎、とか、落ちこぼれ、とか？』
茶化すように言うA。それはネットでよく目にするようになったAの悪口だ。
本当に聞いていなかったのか？いや、そんなことありえない。あの時の反応は確かに聞いてた。じゃあどうして聞いてないふりなんかする？
JN「A、」
『あ、テヒョイヒョン』
TH「え、あ、なに？」
『あのステージの日....やっぱり僕の立ち位置がおかしかったですか？あの後録画見たら、やっぱりちょっと位置が離れてて』
TH「あ、いや......ごめん、あれは俺が勘違いしてた......？」
話の流れに混乱してるのか、テヒョンの返答も曖昧だがAはそんなこと気づかないようで、ホッとした笑みを浮かべた。
『良かったあ。僕がヒョンになんかしちゃったのかと思いましたよ。あのまま別れちゃったから、ずっと気になってて、でも携帯で解決するのもなんか嫌で』
いつも通りに話すA。わけがわからない。
でも俺たちはもう決めてしまったんだ。Aの好きにさせるって。あの時の会話をAが聞いてないなんてことはありえない。Aの答えが出るまで、俺たちは見守るしかない。
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a - ストーリー、文章も含めて全て大好きです！！！！こんな素晴らしい文章どうやったら書けるのか、、、！羨ましいです！更新ありがとうございます！生きる糧！ (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 1f701e5d62 (このIDを非表示/違反報告)
うんぴこ - 主人公がやたらとメンヘラっぽいな (2020年4月22日 10時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - この作品とっても好きです。軽くなくって、それぞれの葛藤とかが見えて本当に素敵です。更新ありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ - 更新楽しみにしていました！本当に興味深く読ませて頂いております。類を見ない読み応えが有り…投げ銭でもできれば良いのにと思う程です！今後も応援しています。お身体に気をつけてください。 (2019年12月18日 2時) (レス) id: 7e8f44eb3a (このIDを非表示/違反報告)
s - 最近読み始めました！ すごく好きです！ 更新頑張ってください！楽しみにしています (2019年12月14日 23時) (レス) id: 319f919f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年8月4日 23時
