DAY66 ページ19
SideRM
ヒョンは淡々と話した。映画のあらすじを話すみたいに。
正直、俺には想像もつかない世界で、でもヒョンが想像も絶する体験をしてきたのはわかった。
ヒョンは話し終わった後、俺の目を見て顔を崩した。笑いたかったのかもしれない。
『日本の祖母に会うのは怖い。俺を忘れたあの人に会うのは、一回死んだ何かがまだ動いてるみたいな、そんな......』
俯いたAヒョンの体は震えている。
『お、お前たちはもしかしたら、会いに言ったほうがいいっていうかもしれないけど、俺、俺は、そんなこと.........っもう、これ以上誰かに、俺はいない、ってい、い、言われるのが、.........っ』
JN「A、」
ジニヒョンがAヒョンを強く抱きしめた。ぎゅう、とAヒョンの顔をその方に引き寄せる。
JN「いいよ、もう。お前はここにいればいい」
『..........っ、でも、ヒョンは、会いに行け、って。お前らも、きっと、こ、心の中では、...........っ俺のこと、人でなし、だ、って.....っ』
RM「.....ヒョン、俺はヒョンのこと、もう10年くらい知ってます。デビューからここまで、ずっと一緒にいて、流石に今の話は知らなかったけど、ヒョンの人柄とか、優しさとかは知ってるつもりです。だから、ヒョンがそこまでいうなら、そんな思いをするなら、俺はヒョンに、そのおばあさんに会いに行け、なんて言えません」
TH「ヒョン、ヒョンは俺の家族なんですよ。そして、ヒョンしか家族じゃないです。ソジュニヒョンも、ヒョンのおばあちゃんも、僕の家族じゃない。ヒョンが泣くなら、そんなものは全部いらないんです」
JN「.........A。俺はお前に、幸せになってほしい。それが何よりの願い。俺たちはお互いに違って、それを矯正したり無理に合わせることはできない。でもお互いの幸せを思うことはできる。俺にはお前の幸せがいちばんの優先事項なんだよ」
ジニヒョンが話した後も、Aヒョンはジニヒョンの方から顔をあげなかった。ジニヒョンが目で、もう寝ろ、と扉を指すから、俺たちは口々にヒョンに言葉をかけて、部屋を出て行った。
JK「.......思ったより.....その、」
SG「どうしてソジュニヒョンがマネージャーになって、ヒョンがアイドルになったのかまでは聞けなかったけどな」
RM「まあ、ヒョンの顔なら遅かれ早かれ、って感じですけど。それはまた次にでも」
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星野あかり(プロフ) - このお話を書いて下さり本当にありがとうございます。このお話に出会えて､読むことができてよかったです。生きててよかった。 (9月3日 20時) (
レス) @page38 id: 743718b8cd (このIDを非表示/違反報告)
S - 更新ありがとうございました。とても素敵な作品で大好きです。この作品の登場人物は、私の心に実際に生きて、新しい話を読むごとに、その人生を歩んで行きました.最期まで幸せにしてくれてありがとうございます.私はこれからもこの物語の登場人物とすばる様のファンです (2020年3月22日 1時) (レス) id: 39cbc60f3e (このIDを非表示/違反報告)
青衣(プロフ) - 更新嬉しいです。戻ってきてくれてありがとうございます (2020年3月2日 20時) (レス) id: 13074a2c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年6月3日 0時
