Drunken Whale (ページ6)

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呑もう！3 ページ6

(side Marco)

さて、軽く酔った勢いで誘ってみたものだが、案外すんなりと返された返事に驚いたのは他でもない俺だ。こんなにあっさり来てくれるもんを俺は何年もお預けにしてたってわけだ。

普段から散らかすタチではないが、なるべく綺麗な部屋だと思ってもらいたい。手近にあった書類を揃えて机に置くぐらいで思いつく片付けは終了した。

年甲斐もなく一日中ソワソワしていた俺は、いち早く事務仕事やら稽古やら風呂やらを早々に片付けて今に至っている。

まだ夕方、酒盛りを始めるには少し早い。軽く腹ごなしでもしようと食堂に足を運んだ。

食堂では早めに仕事を終わらせたクルーや非番の奴らがまばらに夕食を済ませていた。

サ｢よお！マルコ！今日は随分早いな！｣

席に着くなりやたら騒がしく声をかけてきたサッチ。こいつに見つかると面倒だと普段は来ない時間に来たつもりだったが、ここは食堂でこいつのナワバリ。そうは上手くもいかないらしい。

マ｢明日は非番だからねい｣

サ｢それで急いで仕事終わらせたのか！器用なもんだぜ｣

二人分の食事を運び目の前にどっかり座るサッチ。

(何か探られる前にさっさと食っちまうよい。)

サ｢…それにしてもやけに嬉しそうだな、そんなに非番が楽しみ、って訳でもねえんだろ？｣

マ｢…うるせえよい｣

こいつはこういう事にやたらと鼻が利く。半端では4番隊の隊長は務まらないらしい。

サ｢どうせA絡みだろォ？俺はもうお前の腑抜けっぷりに飽き飽きしてるぜ！｣

世話焼きを頼んだ覚えは無いが、長年一緒にいるこいつには隠し事なんてできない。毎日のバー通いで満足している俺にこいつが1番ヤキモキしている。

マ｢余計なお世話だよい｣

サ｢ま！その嬉しそうな顔で分かるぜ、どうせ非番のAとサシ飲みの約束でも取り付けたんだろ？やるじゃねえか！｣

…そんなに顔に出てるかねい。

思わず口元に手を当てて確認する。

サ｢まあ、いくら長年溜まってるからって乱暴にすんなよ？｣

マ｢しょうもねえこと言ってねえで、早く食わねえとエースに食われちまうよい｣

先程からほとんど手のつけられていない夕食をギラついた目でエースが狙っている。

サ｢おいおい、エースてめぇ、さっきたらふく食ったばっかりじゃねえか！これは俺のだよ！｣

ギャアギャアと喧嘩を始める2人。こんなやつら放っておいてさっさと食っちまおう。

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続きます
マルコとサッチのコンビが好きです！