赤髪の男5 ページ27
(side Marco)
酒の買い出しに出たAの帰りがやけに遅かった。今日の船番は俺たち1番隊。どうしても船を離れられず、Aの買い出しに着いていってはやれなかった。
活気づいた街で偵察に出た時にも1人で歩く女を何人も見かけた。心配になるような街ではないが、こうも帰りが遅いと心配になってくる。
おかげで仕事も思うように片付かない。
気晴らしに甲板へ出ると、見張り台が何やら騒がしい。
ク「あっ!マルコ隊長!大変です!」
マ「どうしたんだよい」
ク「それが、奥の港にレッドフォース号らしき船が止まっているんです」
マ「なっ、それは本当かよい…冗談じゃねえ」
レッドフォース号と言えば親父と並んで四皇と名高い、赤髪のシャンクスの乗る船だ。
マ「まずは親父に報告だ!それから電伝虫で隊長達に知らせろ!面倒事が起こる前に島に出てる奴は船に戻るように!手の空いた奴は調達班と荷積み班を手伝え!」
せっかくの島での夜だが、この島は早く離れた方が良いようだ。
船内が慌ただしくなる。Aは確か街の酒屋に行っていたはず。迎えに飛んだ方が早そうだ。
頭で考える前に船縁に足をかけて俺は飛び出していた。
島で休む俺たちに赤髪海賊団がちょっかいをかけるとは思えないが、Aはどこからどう見ても普通の女で、戦闘もできなければひたすらに愛想の良い人間。もしかするとってことがあるかもしれない。
飛ぶより歩いた方が早いと地上に降り立ち周りを見回しながらAを探す。額には汗が滲んで、嫌な予感が胸の中でムカムカと湧き上がってきた。
ただAの無事だけを祈って俺は足を進めた。
ーーーーーーー
ようやくあの男!出せました!嬉しい!
引き続きお付き合いください( ˘ω˘).。o()
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なほ(プロフ) - はじめまして!今読み始めたばかりなのですが、綺麗な文章でとても読みやすいです!好きです!! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 8033be3257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:がまお | 作成日時:2019年2月12日 23時