Drunken Whale (ページ14)

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恋のトライアングルページ14

(side Izo)

夜中にどうしても何か食いたくなった俺はこっそり食堂に忍び込むことにした。

食堂は隊長連中の部屋を抜けた奥の方にある。夜もだいぶ更けてきた頃だ、他の奴らを起こさないように静かに廊下を歩く。部屋の電気はどこも着いていない、皆寝静まっているという訳だ。

くあーっと軽く欠伸をしていると、歩く先に一部屋だけ光が零れている部屋を見つけた。

(こんな時間まで起きてる奴もいるんだなぁ)

隊長となれば事務作業もおのずと多くなる。非番前の隊員ともなれば休日をのんびり過ごすべく、夜遅くまで仕事をするのも珍しくない。確か明日の非番は2番隊だったか。しかし、エースがこんな遅くまで仕事なんて珍しいこともあるもんだ。

イ｢……ん？あそこは…｣

目を凝らして見ると、光の漏れる部屋はエースのものではなく、マルコの部屋だった。しかしすぐに納得する。筆無精なエースよりも真面目なマルコが遅くまで仕事をする姿の方がしっくりくる。

イ｢長男は多忙だねぇ…｣

感心感心、少し顔でも出してやろうかと進めた足はすぐに止まった。それは光と共に漏れ出す音のせい。

荒い吐息、何かを飲み込むような喉の音、ベッドが軋むスプリング音……

デカいとはいえ狭い船の上、いくら真面目な長男でも男であることに変わりはない。溜まるモノは溜まるんだろう。

(野暮なことしちまうところだった…)

何も聞こえなかったかのように部屋を通り過ぎる直前、

？｢…っ！マルコッ……！｣

荒い息と共に吐き出される低い男の声。オイオイオイ……俺はとんでもない事を知っちまったんじゃないだろうか。

マ｢静かにしろよい…ほら｣

？｢ああっ、そこ！｣

こりゃあもしかしなくてもサッチの声じゃねえか…？確かに日頃からよくつるんで談笑したり酒を飲んでいる姿を見るが、まさかそんな関係だったとは……

この場は何も見なかった事にして、とっとと何か口にして戻ろう…。帰路でまたここを通らなければならないことにため息をこぼした。

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→続きます

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にしてもタイトルダサすぎて泣きそう、センス降ってこなねえかナァー！