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「降谷さんとはどういう関係なんだ？」
降谷くんから出された試験を解いていると、監視係の風見さんがそんなことを言いだした。
声のトーンを落とし聞く姿から、何かに脅えているようだ。
「同期です、ただの」
「これじゃなくて？」
ヒソヒソ話しながら、小指を立てる。
「いえ、決してそんな関係では」
「てっきり降谷さんの秘密の恋人かと。そうだな、恋人ならあそこで降谷さんの名前は呼ばないよな」
秘密の恋人。
その単語が耳に入った時、動揺から鉛筆の芯を折った。
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公安は機動隊に居た頃に比べるとデスクワークが多いようで、午後もパソコンに向かう。
苦手なデスク作業をしていると、風見さんが戻ってきた。後ろには降谷さんが居て、まっすぐやって来るとデスクに資料を置く。
「覚えろ」
「同じ組織の人物ですか？」
「さっきのは全部忘れろ」
「分かりました」
「13人だ。どれくらいで入る」
「5分もかかりません」
「頭に入れたら此処に来い」
渡されたのは何度何分何秒と緯度と経度が書かれたメモだ。
「先に行く」
降谷くんの指定した場所は某有名ブランド店だった。奥まで行けば降谷くんが居て、気さくに店員さんと話している。
「あ、来た来た。彼女です」
は？
「彼女に似合うドレスを選んでくれますか？」
は？
「かしこまりました」
店員さんが見えなくなるのを待って、私は小声で怒鳴る。
「どういうつもり！！？？」
「潜入捜査だ」
「あの、私今日が初日なんだけど」
「傍に立ってるだけでいい」
「嫌。帰る」
「仕事を放棄するつもりか？」
「久しぶりに会って変な資料に名前書かされて、ついて来い？！勝手がすぎるわよ！」
「それは」
言葉を濁している間に店員さんが戻ってきた。にこやかな表情で持ってきたドレスを私の体に当てる。
「ちょっと待って。この人との話し合いが終わってないの」
「話し合う必要はないだろ。店員さん、これをカードで」
「かしこまり…」
降谷くんの手からカードを奪う。
「ある。第一あのテストみたいなのは何？」
「店員さん、キャッシュで払います」
ポンと出した金額に驚く。
「これからディナーに行くので、着て帰ります」
「ちょ、これいくら？」
「50万でボレロやバックも用意して下さい」
「かしこまりました」
「僕との仕事も数日までだ」
それまで我慢しろと降谷くんは言った。
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世界の髪飾り(プロフ) - すっごく面白かったです…ありがとうございました！ (2019年5月21日 20時) (
レス) id: c72ec400e1 (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 完結、おめでとう御座います！楽しく読ませて頂きました！ (2019年5月19日 9時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
堰白(プロフ) - 完結おめでとう御座います、とても面白かったです！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: 232eaea278 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - とても面白く見させていただきました！！ありがとうございました！！！ (2019年5月18日 20時) (レス) id: 008e34b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - 美咲さん» とっても嬉しくて、何度も何度もこのコメント読んでました(笑)執筆頑張ります(^^)ありがとうございます(∩´∀`∩) (2019年5月9日 17時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐戦士
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月4日 20時
