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勤務を終え公園のベンチに座る。

公園には小学生がいた。頭を付き合わせスマホゲームをする姿に時代の流れを感じる。

コンビニで買った安いコーヒーを飲みながら、私は今日の出来事を思い出す。

「警視庁公安部…」

渡された辞令の文字に私は驚いた。

公務員に異動はつきもの。上司の口ぶりから、花形部署と言われる捜査一課かと思ったが違った。

エリートばかりが集まる公安部への異動。

正直、戸惑った。

「私に務まるとは思えません」

「君の肌に合わないと思うが…君ならできるよ」

「…」

「断れないことは分かっているんだろ?来週異動だから、引き継ぎよろしくね」

頭を下げ部屋から出ようとすると、辞令を出すよう言われた。

命令に従うと彼は辞令に火を灯した。

灰皿の上で燃える紙を見つけ、呆然とする。

「門外不出だから。意味は分かるね」

私は頷くと改めて頭を下げて部屋を出た。

正直不安でしかない。

同じ警察と言えど、謎ばかり。同業者からは忌み嫌われている存在。

「引き継ぎが来週までか」

こんなところでのんびりなどして居られない。

立ち上がると私は家へ向かった。



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警視庁公安部。

初めて足を踏み入れる場所。

「君か、今日から来る新人は」

「はい。警視庁公安部に配属になりました。巡査部長、笠崎Aと申します」

敬礼をし、九十度頭を下げる。

顔を上げると眼鏡の男性が冷たく私を見下ろしていた。

「止めろ、ここは公安だぞ」

その一言で全てを察する。

「はい。気をつけます」

「二度とするな」

私を叱責した後、彼は私をデスクに案内した。私のデスクには支給品のノ−トパソコンがポツンと置いてある。

「これから君の担当をする風見だ。よろしく」

「よろしくお願いします」

「テレビで見たよ、笠崎の活躍」

さっき叱責されたので堅い人かと思いきや、バーンと銃を撃つジェスチャーをする。

「恐れ入ります」

「凄かったけど、笠崎より射撃が上手い人を知ってる」

「世界は広いですから」

「まあ期待してるよ」

「あの私はなんで」

公安に異動に?

そう聞こうとした時、

「風見はいるか?」

「あ、降谷さん。珍しいですね」

降谷という珍しい苗字に反応して、風見さんの視線の先を見た。

褐色の肌、ブロンドヘア、無駄に整った顔立ち。

「降谷くん…」

「…!!」

まさかこんなところで彼に会うなんて。



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世界の髪飾り(プロフ) - すっごく面白かったです…ありがとうございました! (2019年5月21日 20時) (レス) id: c72ec400e1 (このIDを非表示/違反報告)
四面楚歌(プロフ) - 完結、おめでとう御座います!楽しく読ませて頂きました! (2019年5月19日 9時) (レス) id: 0dcecdf2b2 (このIDを非表示/違反報告)
堰白(プロフ) - 完結おめでとう御座います、とても面白かったです! (2019年5月18日 22時) (レス) id: 232eaea278 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - とても面白く見させていただきました!!ありがとうございました!!! (2019年5月18日 20時) (レス) id: 008e34b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - 美咲さん» とっても嬉しくて、何度も何度もこのコメント読んでました(笑)執筆頑張ります(^^)ありがとうございます(∩´∀`∩) (2019年5月9日 17時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐戦士 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年5月4日 20時

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