【名探偵コナン】降谷くんはちょっと…【降谷零】

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降谷




「……」

翌朝、ばったりと萩原と松田に出会した。

昨夜僕が笠崎を花火大会に誘ったことは、同期に一気に広まっていた。だからてっきりお約束のコントが始まるかと身構える。

「あ、降谷、おはよう」

「昨日俺のタバコ忘れやがって」

「これからは自分で取りに行けよ」

からかわれないと安心したのも束の間。

「花火大会、僕と行くぞ！」

「降谷くんと行きたい」

「いい加減にしろ！」

角を曲がると笠崎が立っていた。松田と萩原をギロリと睨みつける。

「二人とも窓際には気をつけることね」

「お前が言うと冗談に聞こえねえ」

ひぇーと萩原が叫ぶ。

「せめて爆弾にしろ、解体してやるから」

「作れません」

慌てる萩原と松田を見て、僕は声を出し笑った。



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食堂にはヒロと伊達が居た。昨日、笠崎の一件で怒られたこともあり気まずいが、何事もなかったように隣に座る。

「おはよ」

「おー、降谷。昨日の熱烈アピールの話広まってるぞ。やるなぁ」

「伊達、声が大きい」

「面倒くさいやつだな」

そう言うヒロをチラリと見た。朝食の鮭を口に入れると僕を見て、拳を見せる。その拳目掛け拳をあわせた。

「何もかも自分を犠牲にする必要なんてねえんだよ」




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「準備はできたか？」

「えぇ、できてます」

「こちらも準備は整った」

「開始日は？」

「再来週の日曜日。1、4、○、○。新宿のロッカーにブツを入れておく」

「了解」




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