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伊達さんと再会したのはそれから二週間が経った頃。DNA鑑定の結果を持ってきたらしかった。

そして伊達さんともう一人、会ったことのない刑事さんが居た。

彼の紹介もせず、失礼しますと中に入ると鑑定結果を私に見せる。

「一致しました」

「あの…誰とですか?DNA鑑定をした理由が私にはイマイチ分かってないんですが。これをして安室透が見つかるんじゃないんですか?」

「俺の同期、降谷零と一致したんです」

「意味が分からないんですが。安室透は安室透です。彼は探偵でしたが刑事ではないです」

「公安をご存知ですか?」

さっきまで黙っていた眼鏡の刑事さんが口を開いた。

「テロとか国に害を及ぼす組織を潰す部署ですっけ?」

「そんな感じです。自分はその公安に勤めています。風見と申します」

「はあ」

「そして安室透もまた警察庁警備局警備企画課の警察です」

「つまり彼は警察だったんですか?」

さっぱり訳が分からない。

彼らは何を言いたいんだろう。

降谷零とは誰なんだろう。

「そうです。本名、降谷零。安室透は潜入捜査の為の偽名です」

偽名。

「なら私と結婚したのも捜査の為で、この子を生んだのも捜査の為ですか?」

「それは」

口ごもる風見さんを見て私はあからさまに溜息を吐いた。

繁が出来たから彼は結婚したのであって、愛など最初からなかったのだ。

「分かりました。もう彼は探して貰わなくていいです」

「安室さん、零は事件に巻き込まれた可能性があって」

「私は安室じゃありません!」

叫んだ。

その瞬間、寝ていた繁が泣き出した。

私の声に驚いたのだろう。

だが我が子を慰める気も起きない。

「愛されてない人を追い求めるほど、私出来た人間じゃありません。彼が苦しんでいようと死んでいようと、幸せに生きていようと関係ありません」

「話しを聞いてくれませんか?」

伊達さんが食い下がる。だが私は首を左右に振った。

「お忙しい中ありがとうございました。お世話になりました」

深々と頭を下げる。

伊達さんは必死に手がかりが必要だと私を説得していたが、安室透こと降谷零のことを知らない。警察だったことも知らないのに、手がかりなんて持っているはずがない。

「身勝手ですみません」

頭を下げ続ける。これ以上は無駄と判断したの彼らは帰って行った。



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明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「得な事情」ではなく、「得ない事情」です。 (2019年6月3日 10時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 初めてのストーリーの指摘ですみませんが、8話のヒロインと零さんの会話でヒロインが話してる「ポアロで料理をする」が「アポロで料理をする」になってますよ(#^.^#) (2019年5月27日 2時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 主人公と子供には幸せになって欲しいって思ってたのでハッピーエンドで良かったです、バッドエンドだったら読むのやめちゃうとこでした(´△`) (2019年5月20日 15時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - ぷぅさん» バッドエンド書けない人間なので、ハッピ−エンドです!! (2019年5月20日 6時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)
豆腐戦士(プロフ) - さちさん» 頑張って更新しますね(^^) (2019年5月20日 6時) (レス) id: 74fa4ef45e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐戦士 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年5月18日 23時

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