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「どう思う、ジミナ」
「どう、って」
ジニヒョンに移動のバンでそう小声で問われて答えに困る。テヒョンはジョングク達ともう一つの車に乗ってるから声が聞こえるはずないんだけど、いつも一緒にいるせいか、小声でも届いてしまうんじゃないかって感覚がある。
「テヒョンは今まで、本当に彼女作らなかったじゃん」
「ああ.......そうですね」
デビュー前もデビュー後も、本当に彼女を作らなかったのは多分、テヒョンだけだ。そのテヒョンがあそこまで必死に恋をしてる状況。
「ヒョンは応援したいんですか」
「うまくいけば幸せなんだろう、とは思うね。全部がバカみたいにうまくいけば」
バカみたいに。その言葉に諦めの色をした棘を感じる。
「うまくいくわけないじゃないですか、一般人で、しかも電話番号も違ったんじゃ手がかりゼロでしょ」
助手席で目を閉じていたユンギヒョンもそう声を上げる。
「ジミナはどう思ってんの、テヒョンアのこと」
「...............正直、びっくりです。結構ロマンチックなやつだと思ってたけど、冷静なところもあるやつなので。こんな、都合のいいファンの妄想みたいな恋の仕方をするとは思ってませんでした」
「..............じゃあ、反対ってこと？」
「...................」
ここ最近のテヒョンアの元気のなさがあのファンの子によって引き起こされていた、と言うのがまず結構衝撃だった。
もっと、なんて言うか自己形成的な、社会と自分との隔絶とか、そう言う事で悩んでるのかと思ってたから。
でも、蓋を開けたら恋愛のことで、まあ、悩んでる内容は芸能人らしいっちゃらしいけど、ちょっと拍子抜けしたと言うか。
昔のテヒョンアが、今みたいな恋をしたとしたら、もっと悩んでなかったんじゃないかと思った。
７年、いろんなこと、と一口に言うには済まされないぐらいの日々を経験してきた今だからこそ、テヒョンアは悩んで、苦しんだ。いっぱい考えて、泣くほど戦った。
俺はテヒョンアを信用してる。一緒に歩いてきた道の険しさ、距離、かけがえのなさを信じてる。
そんなテヒョンアが、あんなにはっきり、諦めたくないんだと俺たちにいったってことを、見逃しちゃいけないと思う。ここまで隣で支えあってきた友達として。
「...........いや、全面的に応援したいです。あいつには、笑顔でいてほしい」
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みうみう(プロフ) - 途中で何度か泣きそうになりました。ふたりの続きが読みたいです！公開される日を待っています (2022年12月18日 14時) (
レス) @page50 id: 1630532606 (このIDを非表示/違反報告)
さちか(プロフ) - 初めまして！すごく面白くて一気に読んでしまいました！パスワードはどうしたら教えていただけるのか知りたいです！お願いします！ (2022年1月4日 17時) (レス) id: 5256a55c8d (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - すみません！誤字りました！気になるのですが、パスワードってどうやったら教えていただからのでしょうか？ (2021年10月25日 22時) (レス) id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - こんにちは！凄く面白くてすぐ読んでしまいました！続きが鬼になるのですがパスワードを教えていただいてもいいですか？ (2021年10月25日 22時) (レス) @page50 id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - 続編がパスワード……オーマイガーどうしよう (2021年10月12日 2時) (レス) @page50 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2020年7月2日 18時
