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「説明しろ、テヒョンア」
サイン会が終わって楽屋に戻った途端、ホソギヒョンに座らされ、正面に立ったジミナに問い詰められた。
「あの子となんかあったの？なんであんなことしたんだよ」
ホソギヒョンも怖い顔で俺を見つめてる。
遠くて事情を知らないヒョン達も、俺が騒ぎの原因だということはわかってるらしく、黙って俺を見つめてる。
「テヒョンア、言えない、じゃあもう済まないこと、わかってるだろ」
言ったら、軽蔑されるだろうか。プロ意識がないって、がっかりさせるだろうか。
アイドルなのに、大事な時期なのに、って、見放される？
忘れようとしたのは、みんなのためだ。グループのため。
でも、ここで言わない方がもっと、みんなを苦しめるかもしれない。
「.............................一年前、サイン会であの子に会った」
「一年前？」
「スケッチブック持ってた、耳の聞こえない女の子」
「！」
「俺、あの子に、すごく会いたかった。その子に会いたくて、でもそんなのかなわないってわかってたから、忘れようって、思ってたのに、忘れられなくて。目の前に来た時だって、迷ったんだ。でも、もう我慢できなかった。あの子が、好きなんだ」
「す、好きって、だってあの子のこと、何も知らないんでしょ？それでなんで好きになるのさ、」
「初めて会った時から、惹かれてた。静かで、優しくて、あったかかった」
「でもだからって、」
「わかってくれないのは、わかる。多分これは、俺にしかわからない感覚だから。でも、俺だって一年間、考えて、苦しんで、最後の最後まで忘れようとしたけど、無理だった。もう一生、こんな出会いないかもって思ったら、いくら泣いても足りないぐらい悲しいんだ。だから、許してほしい」
「まて、テヒョンア、許すとかそういう個人的な問題じゃないだろ」
ナムジュニヒョンも状況を察したのか、止まらない俺の言葉を遮ろうとするけど、今日だけは譲れなかった。
いつもは言葉が重なるほど言いたいことが見えなくなって黙っちゃうのに、今日だけはまっすぐ、伝えたいことを言葉にできる自信があった。
「隠し事はしないし、みんなが望むならどんな誓約だって受ける。だから、あの子とのことは許してほしい」
「.................................」
沈黙は肯定と受け取った。
俺にはしなきゃならないことがある。
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みうみう(プロフ) - 途中で何度か泣きそうになりました。ふたりの続きが読みたいです！公開される日を待っています (2022年12月18日 14時) (
レス) @page50 id: 1630532606 (このIDを非表示/違反報告)
さちか(プロフ) - 初めまして！すごく面白くて一気に読んでしまいました！パスワードはどうしたら教えていただけるのか知りたいです！お願いします！ (2022年1月4日 17時) (レス) id: 5256a55c8d (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - すみません！誤字りました！気になるのですが、パスワードってどうやったら教えていただからのでしょうか？ (2021年10月25日 22時) (レス) id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - こんにちは！凄く面白くてすぐ読んでしまいました！続きが鬼になるのですがパスワードを教えていただいてもいいですか？ (2021年10月25日 22時) (レス) @page50 id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - 続編がパスワード……オーマイガーどうしよう (2021年10月12日 2時) (レス) @page50 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2020年7月2日 18時
