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テヒョンがおかしい。この女の子と何があったんだろう。
目の前の女の子は、別に変わったことのない、普通のファンに見えた。
サセン？いや、でも.............。
「こんにちは」
「あ、こんにちは......」
何もなかったように笑顔で挨拶されるから、こっちが戸惑ってしまう。
急いでアルバムを開いてサインする。
「テヒョンアと、何話してたの」
名札を見ればTATAがいたから、推しはテヒョンなんだろう。こんな大人しそうなの子が、何をしたらテヒョンアをあんなに......？
「ありがとう、って伝えたくて」
「それだけ？」
「ジミンさんにも綺麗です、って伝えたかったです。蝶々みたいに踊る姿がとっても」
「あ、ありがとう.......」
話をそらされた？いや、それよりもなんだろう、目が合わない。
目を見てるはずなのに、この子も俺の顔を見てるのに、目が合わない。
「意外とシャイ？」
「え？」
「俺と目を合わせてくれないの？」
「あっ......」
それまで笑顔だった女の子が急に表情を変えた。
恥ずかしがってるような顔。でも、いつも俺が愛嬌した時にみんながする嬉しい顔じゃなくて、本当に見られたくないものを見られた時、みたいな。
「.....ごめんね、恥ずかしい、よね」
「あ、いや、違うんです、私、あなたの唇を見てるから」
「唇？」
「時間です」
会話はスタッフによって遮られてしまう。この子との時間は不思議と短く感じる。
「............またね？」
手を握ると、ふんわりと笑った。なんだか泣きそうな笑顔だった。
見送って、次の子に切り替えようとしたら、結構な勢いで右のほっぺにテヒョンの腕がぶつかった。
「！？痛っ！？」
テヒョンの長い腕はさっきの女の子の服の裾を掴んでて、見ていたファンからも流石に悲鳴に似た声が上がる。
「ちょ、何してんのテヒョンア！！離せって！！」
「..................っ、っ、」
テヒョンアは何も話さない。ただ、ものすごく、見たこともないくらい必死な顔で女の子を見てる。
「....................................................................................................................................090、」
「！？」
女の子が声を出した。
大きな声じゃないけど、確実にテヒョンに聞こえる声で、数字を言った。
電話番号だ。
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みうみう(プロフ) - 途中で何度か泣きそうになりました。ふたりの続きが読みたいです！公開される日を待っています (2022年12月18日 14時) (
レス) @page50 id: 1630532606 (このIDを非表示/違反報告)
さちか(プロフ) - 初めまして！すごく面白くて一気に読んでしまいました！パスワードはどうしたら教えていただけるのか知りたいです！お願いします！ (2022年1月4日 17時) (レス) id: 5256a55c8d (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - すみません！誤字りました！気になるのですが、パスワードってどうやったら教えていただからのでしょうか？ (2021年10月25日 22時) (レス) id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - こんにちは！凄く面白くてすぐ読んでしまいました！続きが鬼になるのですがパスワードを教えていただいてもいいですか？ (2021年10月25日 22時) (レス) @page50 id: 5afcca0842 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - 続編がパスワード……オーマイガーどうしよう (2021年10月12日 2時) (レス) @page50 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2020年7月2日 18時
