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何度も何度も、Aは出来ない振りを愚直に繰り返す。
綺麗な髪も振り乱して、ノーメイクの顔も汗でこれでもかと濡らして必死に。本人にはそのつもりが全くないんだろうけど、やっぱりその姿は同情を誘う。助けてあげたくなる。
もういいよ、って、言ってしまいそうになる。
Aが本番に強いのはわかった。そして意地でもカムバには形にしようと努力することも。
先生がこちらに視線を送るようになった。きっともう次の振りに移りたいんだろう。またジミンと交代して、前に立つ。自分が一番に覚えればメンバーみんなを見れるからだ。
前に立って、鏡に映った自分と、その背後に見えるAに視線をスライドさせる。後ろにいるのに、背の高いAは前列のメンバーと頭の高さが同じくらいだ。それなのに顔は小さくて、足も長い。
「じゃあここまでの流れ一回通すぞ」
先生の言葉でAはギクリと体を強張らせた。
音楽が始まって、みんなが動く中、やっぱりAは動けない。
「A！さっきやったばかりだぞ！？やる気がないなら出て行け！！」
案の定先生の怒声が飛んで、でも音楽は止まない。みんなが作る動線の渦に一人残されて突っ立つAに、誰もどうすることもできなかった。
昨晩、画面の中であんなに輝いていたAはそこにいなかった。濡れてペッタリと張り付いたシャツと前髪の奥で、それでも褪せない美しさはもういっそ異常だった。
JH「今の時点でわからないとこある？」
結局Aを置いて再開した振り入れは午前で終わり、昼休憩の時間も残って練習すると言ったAに付き合って振りを半分まで教えた。
『...............えっと、』
もう給水機能はないんじゃないかというほど汗を吸ったタオルを水道で絞ってやりながら尋ねると、Aは何か言葉を探してか俯いてしまった。
JH「基本は知ってるはずだし、反復すれば、」
『わからないんです』
JH「ん？」
俯いたまま、靴に向かって話すみたいなAの声は投げやりで言ったようには聞こえなかった。
『...........わからないんです。自分がどう動いたら良いのか。何を求められてるのか。イメージが、できないんです』
JH「それは........ダンスするときの身体を使う感覚みたいなものがイメージ出来ないってこと？」
『いえ、そうじゃなくて.......僕を見る人が、僕をどう見たいのかが、わからない、っていうか』
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watanuki - すばるさん» まだ始まったばかりだけど、採用していただきありがとうございます！もうワクワクが止まらない笑笑 (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - watanukiさん» リクエストありがとうございます！女体化楽しそう....！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7eb248740d (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - リクエストいいですか？主人公が女体化する内容が見てみたいです(?)。あと、このお話ものすごく楽しませてもらってます！あ、その女体化した時の身長はジミンちゃんくらいがいいです。170近く？まあ超えるくらいがいいです。よろしくお願いします！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - (名前)さん» 早速ありがとうございます！演技のお話考えてみますね！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 345011fa2c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり演技の話見てみたいです！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年5月21日 23時
