EGGS 1 ページ3
こんなの、ないだろう。
おかしい。こんな、こんなこと。
目の前に立つ自分より２つ年下の少年に、ジミンは恐らく生まれて初めて絶望を感じた。
練習生として周りより遅れて合流したジミンは、今日BIGHITの練習室に初めて足を踏み入れた。社員に連れられて、練習中の内定メンバーに挨拶をしに入った練習室の、端。他のメンバーが練習を続ける中でひとり、汗だくでへたり込んでいた細身の少年がいた。その少年が部屋に入ってきたジミンに気づいて顔を上げた瞬間。ジミンは足裏から釘でも生えたように、その場に立ち止まった。
顔のつくりはアジア系。なのに神秘的な淡い色をした瞳。それが絹より滑らかな白い肌にすうっと入ったまぶたの線から零れ落ちそうにのぞいている。しっかり入った二重の線もアーモンド型に沿って美しい弧を描く。欧米人のような高さではないのに、自然と高いと思わせる鼻は、一直線に筋が通って、小ぶりな小鼻もその神秘的な雰囲気を助長する。見ただけで柔らかさを想像してしまうような、ふっくらとした唇は汗をかいているからかほんのり桜色で、半開きになったそこから覗く白い歯までがその均整を崩さない。
へたり込んだ姿勢によって、大きめのTシャツから覗く鎖骨に、同じ男なのについ目をそらしたくなってしまう。
その奇跡じみた美しさ、というかその少年が現在進行形で放つ現象とも言えるそれに、ジミンは同じ人間として、そしてこれから切磋琢磨していく立場にいるということに、絶望した。
「どうした？自己紹介でも……」
社員に促され、部屋の中央に集合した全員の前に進みでるが、言葉を探す以前にその少年から目が離せない。
『……めっちゃ見てるんですけど……』
視線を受けて気まずそうに身じろぎして、横に立つジンに小声で話しかけるその仕草すら、ジミンは見つめずにいられない。
JN「……お前と初めて会う奴はいっつもそうだろ。お前が綺麗すぎるから」
『……知ってますけどね。僕が綺麗なのは。でも見つめられてもどうしたらいいかわかんないっていうか…』
JM「……パク・ジミンです。今日から、よろしくお願いします…」
それだけ言うので精一杯だった。軽く全員の名前を聞いて、それからダンスの練習を見学していいと言われたが、集中できる気がしない。
『ジミンさん、あの、』
壁に体を預け座ると、練習に戻ったはずの少年が目の前に立っている。
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watanuki - すばるさん» まだ始まったばかりだけど、採用していただきありがとうございます！もうワクワクが止まらない笑笑 (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - watanukiさん» リクエストありがとうございます！女体化楽しそう....！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7eb248740d (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - リクエストいいですか？主人公が女体化する内容が見てみたいです(?)。あと、このお話ものすごく楽しませてもらってます！あ、その女体化した時の身長はジミンちゃんくらいがいいです。170近く？まあ超えるくらいがいいです。よろしくお願いします！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - (名前)さん» 早速ありがとうございます！演技のお話考えてみますね！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 345011fa2c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり演技の話見てみたいです！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年5月21日 23時
