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JN「じゃあ歌は？」
『歌詞と、音程？合わせよう、って』
JN「じゃあ舞台に出るときは？」
『…………何も』
JM「はあ！？」
JN「ジミナ、一旦聞こう」
『…………………僕を、見ろ、って、………僕は、僕のものじゃないから』
JM「……わからないよ、そんなんじゃ」
それきり俯いて黙ってしまうAの背を、ジョングクが摩る。
JK「A、」
JN「ジョングク、Aから何か聞いてるの？」
JK「………ちょっとだけ」
JN「聞かせて。Aも自分のこと、上手く言語化できないんじゃないかな」
JK「…………いい？A」
ジョングクが覗き込んで問いかけると、Aも小さくうなずいた。
JK「デビューした日の夜に、俺とAで話したんです」
SIDE JK
JK「A、疲れた？」
『ん、いや、まあ疲れたけど、ぐったりってほどじゃないかな。なんで？』
JK「今日、幕裏で言ってたこと、聞きたいなって」
『……なんか言ったっけ？』
JK「ほら、僕は僕を放り出す、みたいな」
思い当たらないのか、しばらくAは黙って、やがて思い出したのか、不思議そうに聞き返した。
『あれのどこに話を聞く要素があんの？』
JK「少なくとも俺は、あのときめっちゃ緊張してたし、舞台上に上がれば人の視線は怖いよ」
『なんでさ。グクなんて、歌も踊りもできるし、怖いものなんてないじゃない』
JK「失敗したら、って考えるだろ」
『失敗しても、それが舞台上のジョングクじゃん』
JK「……？そうだよ？だから、……え？」
『なんだよ、そのアホ顔。だってそうだろ、僕たちはアイドルで、いつも見られてて、舞台上の“A”や“ジョングク”が何したって、それはもうお客さんの目に映るアイドル像の１つじゃん？だからたとえミスしたとして、間違えたのはイ・Aでもチョン・ジョングクでもない、防弾少年団のAとジョングクなんだ。それを愛嬌と見るか、個性と見るか、練習不足と見るか、判断するのはペンのみんなでしょ』
JK「……なんで、」
『ん？だってそうじゃん、僕たち、みんなに愛されるように舞台に上がる、そういう生き物なんでしょ？』
なんで、そんなふうに。
Aはバカじゃない。全部、全部、もしかしたらメンバーの誰よりも、アイドルになるってことを知ってるのかもしれない。そうだ、だってAは、
『僕はずっとそうやって生きてきた』
ずっとそうやって、これ以上ない厳しい場所で生きてきたんだ。
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watanuki - すばるさん» まだ始まったばかりだけど、採用していただきありがとうございます！もうワクワクが止まらない笑笑 (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - watanukiさん» リクエストありがとうございます！女体化楽しそう....！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7eb248740d (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - リクエストいいですか？主人公が女体化する内容が見てみたいです(?)。あと、このお話ものすごく楽しませてもらってます！あ、その女体化した時の身長はジミンちゃんくらいがいいです。170近く？まあ超えるくらいがいいです。よろしくお願いします！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - (名前)さん» 早速ありがとうございます！演技のお話考えてみますね！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 345011fa2c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり演技の話見てみたいです！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年5月21日 23時
