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SIDE TH
チープ、とも取れるお決まりのオープニングが流れて、いよいよ収録。ひな壇もなく、一列に立ったままカメラに向かって勢いよく手を振る。
正直、楽屋までの雰囲気は最悪だった。それをまあ、新人の俺たちが上手く切り替えられるはずもなく。でもテレビだし、緊張してるし、とにかく笑って、頷いて、リアクションして、ってやってれば、ぎこちなさはあるけど気を使う余裕もないから結局、緊張のふた文字で言い訳がつくみたいだ。
MC「今日は初参戦！防弾、…えっと？少年？」
RM「防弾少年団、ですw覚えにくいかもですけど」
MC「そーだそーだ！一度聞いたらインパクト抜群、防弾少年団のみなさーん！！」
それぞれに軽く自己紹介を振って、司会はどんどん進行していく。ゲームの内容も結果も、ある程度オチは決まっているし、本当に、あとは笑ってリアクションをとって、最後に告知すればいいだけ。ちょっとつまんないけど、新人の俺たちにはありがたい仕事だ、とジニヒョンも言ってた。
JM「あはは、でもそれって……っ」
ジミニが、あらかじめ決められたセリフを途中で詰まらせてしまった。司会者も返答に困ったのか、一瞬、スタジオだけに伝わる間ができる。ヒヤリ、と身体が冷たくなる。
『…………ひゅえっくちゅっ、ぴくちっ！！』
MC「………って、なんだ今のはーっ！！？笑」
Aが、ジミニが黙って沈黙が落ちる前に、くしゃみをした。それをすかさず司会者が拾って、しかも、
『うわあー、ごめんなさい！ちょっと寒いなあ、って思ったら』
MC「くしゃみか！？てかAくん何でもかんでも可愛いな！？よーし、そんなAくんをあっためる次のコーナー、行ってみよー！」
次に振るはずだったジミナのセリフもカバーして、持って行ってしまった。
「カットです！セット動かすので、少し待機しててください」
TH「A！すごいじゃん、ジミニのセリフ覚えてたの！？」
『テヒョイヒョン！あはは、たまたまですよーなんかなんとなく、次のコーナー名「炎のなんとか」だった気がして』
そんな確証もなく飛び込んだのか。楽屋からテンションを無理やりあげて笑ってるみたいだけど、緊張してるようには見えない。やっぱり、Aって。
収録が再開して、結局Aは何一つ間違えなかった。それどころか、ちょっとした行動、言動、ひとつひとつがまるで撮れ高を意識してるみたいで、企画側からの評価は最高だった。
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watanuki - すばるさん» まだ始まったばかりだけど、採用していただきありがとうございます！もうワクワクが止まらない笑笑 (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - watanukiさん» リクエストありがとうございます！女体化楽しそう....！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7eb248740d (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - リクエストいいですか？主人公が女体化する内容が見てみたいです(?)。あと、このお話ものすごく楽しませてもらってます！あ、その女体化した時の身長はジミンちゃんくらいがいいです。170近く？まあ超えるくらいがいいです。よろしくお願いします！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - (名前)さん» 早速ありがとうございます！演技のお話考えてみますね！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 345011fa2c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり演技の話見てみたいです！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年5月21日 23時
