双子の呪縛 (ページ38)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:30,738 hit

後悔ページ38

…………やばい。

今が何時かすらわからない。

ただ、禅院家に捕まってるしかわからないわ。

最悪すぎる。

捕まってからこんなことを言われた。

＿＿＿直哉の嫁になるのなら解放してやる。

＿＿＿まぁ、禅院家に嫁げば良い。

＿＿＿Aちゃん、俺のお嫁さんになってやぁ。

黙れお前ら。

はぁ、皆と京都観光すればよかった………

そしたら今頃こんなことにはならなかったはずなのに。

皆と楽しく、ワイワイできたのに。

このままじゃ、絶対解放してもらえないだろうし。

それに、絶対禅院家に嫁ぎたくないし。

どうしようか。

！？

そうだっ！

『すみません、使用人さん。あたしお手洗いに行きたいんですけど、外してもらっていいですか？』

使用人「あっ、分かりました。今外しますね。」

あっ、外してくれるんだ。

やったね。

直哉「なにやっとんねん。Aちゃんが逃げてまうやろ。」

使用人「直哉様、すみません。お手洗いに行きたいとおっしゃっていたので。」

直哉「そんなん、俺が連れてったる。」

『えぇ………、やっぱりいいです。』

使用人「よろしいんですか！？大丈夫ですか？」

『大丈夫です。ありがとうございました。』

この野郎！！！

直哉「なんや、ええんか？遠慮せんでええのに。」

『遠慮するわ！！』

ずっとニヤニヤしやがって………

あー、ほんとに禅院家に来なければ良かった！！！

あ、ちなみに口枷は外してもらったよ。