双子の呪縛 (ページ3)

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双子の兄ページ3

チュンチュンとさえずる小鳥の声で目が覚める。

そして寝起き一番に目にするのは、時計。

……ではなく双子の兄である夏油傑の顔だ。

まぁ、一緒に寝ているわけではないので安心してほしい。

傑「朝だよ。起きて。」

『おはよう、傑。何で毎回起こしに来る。』

傑「起こしに来るというか、起こさざるを得なくな
ってるんだよ。今何時か知ってる？」

『何時って７時でしょ？』

今は７時なのになに言ってんだよ。

アホなの？

傑「はぁー。今は７時なんて寝ぼけてるの？時計見
なよ。」

『クソデケェため息だなおい。え～と、８時かぁ～
早いね～。って学校！！』

傑「はい。パンどうぞ。」

『おぉー傑マジでサンキュー。』

やベェー８時じゃん。遅刻する～！

誰だよ傑のことアホなのって言ってたバカは。

絞めるぞ！！(ブーメラン)

傑「今ここで着替えるの？」

『何か問題でも？』

傑「いや、一応気を使った方がいいと思うんだけ
ど……」

『？まぁ、傑だからいいっしょ！』

気を使う必要ってあるのか？

傑「………先に玄関にいるよ。」

『りょーかい』

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あれからダッシュで学校に走った。

私がいつも朝が弱いから毎回こんな感じの日課になってるかな……

え？遅刻？そんなのするわけないじゃん。

私達、50メートル5秒で走るんだよ？

ナイナイ。

ちなみに私と傑は同じクラスだよー。

友「おはよー。また走ってきたの？」

『うん。朝の運動。』

友「朝の運動って言うか遅刻しそうだから走ってる
んでしょ？」

『あはは。そうなんだけどね！』

友「傑さんのこと走らせて………」

『えへへ』

友「顔がいいとなにやっても絵になるのね………」

『なにいってんの？』

先「授業だぞー席に座れー」

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授業ってだるいよね。

めちゃくちゃ眠たい………

でも次の授業が体育という絶望感。

友「前からずっと思ってたけどデカイよね。」

『そうか？気にしたことないけど。』

友「いくつあんの？」

『Ｇ』

友「羨ま。顔もよくて、スタイルも、秀才に運動神
経抜群とか最強かよ。」

『そうかね？傑もこんな感じだろ。』

友「てかやばっ。早くいこ！」

『うん。』