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脱衣場の前まで来ると、すばるの歌声だと気づいた。
A「うちのマンション、防音じゃないから。そんなに大きな声で唄わないでくれる？」
お風呂場のドアの前から声をかけた。
すばる「すまん。つい。お前も入るか？久しぶりに」
お風呂に一緒に入ったことなんてないんですけど。
A「私、もうお風呂入ったから」
そう答えると「なんや、ヤル気満々やん」と笑い声混じりに聞こえた。
ため息１つついて脱衣場を後にした。
もうすばるの歌声は聞こえてこない。
なんだかどっと疲れが出てベッドに倒れこんだ。
何この状況。
6年目にして何かが少しずつ変わってきた。
すばるが私に気を許せるようになっただけかもしれない。
もしかしたら･･･。
つい自分のいいように考えてしまう。
もし、私と同じように思ってくれているのなら貴方のとなりでずっと隣で笑っていられるのかな。
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作者名：ぽよ | 作成日時：2012年12月7日 3時
