Memory 41.記憶の中の私 ページ41
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私は外に出た。
だけど、
「公園って、どの公園、?」
近くに公園が三ヶ所あって。
「亮に告白された、公園、」
私はその公園に向かって走り出した。
少しの希望を信じて。
今までの記憶が蘇ってくる。
錦戸さんが事故に遭いました。
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…ごめん、覚えてへん
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亮の中には、ただの友達の私しかいない
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Aちゃんは俺の中で忘れたらあかん存在やったと思うねんな
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花言葉、君を愛すやろ?
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俺が女の人に赤い花を渡す夢
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俺のこと亮って呼んどったん?
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亮、楽しそう
もう私なんか必要ないよね
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俺ってさ、梨乃と付き合ってたんやろ?
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亮がそれで幸せだったら、いい
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いつも泣いてるの、俺のせいなん?
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会いたい
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公園で待っといて
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下を向いて涙を流しながら走った。
無我夢中に亮のことだけを考えて走った。
公園に着き、立ち止まり、顔を上げた。
「…錦戸、くん、、」
亮がくれたあの花のような赤い花束を持った錦戸くんがいた。
これって、期待していいのかな。
錦「錦戸くんやない。」
「え、?」
錦「なぁ、A。亮って呼んでや、前みたいに」
微笑んでそう言った。
私は亮に勢いよく抱きついた。
「亮っ…!」
錦「Aただいま。」
「おかえりっ、亮、」
錦「今まで苦しい想いさせてごめん」
亮は抱きしめる力を強くした。
錦「もう一度、俺と付き合ってください」
答えは一つしかなかった。
「はいっ」
「ずっと、待ってたんだからっ、」
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赤いアネモネの花束が、もう一度、私たちを結びつけた。
そして–––––
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fin.
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すばばん - 愛∞さん» また読ませていただきます (2018年7月24日 9時) (レス) id: 8c0bb35b1b (このIDを非表示/違反報告)
愛∞ - 新作作ったので、ぜひ遊びにきてください!(天ノ弱) (2018年7月21日 9時) (レス) id: 64e52e5a9f (このIDを非表示/違反報告)
すばばん - 愛∞さん» 凄く嬉しいんですけど…今はまだ考えてないです(・・;)ごめんなさいm(__)m (2018年7月20日 18時) (レス) id: 8c0bb35b1b (このIDを非表示/違反報告)
愛∞ - いつか、すばるくんメインで、合作しませんか? (2018年7月19日 18時) (レス) id: 64e52e5a9f (このIDを非表示/違反報告)
すばばん - 愛∞さん» コメントありがとうございますm(._.)m私も大好きです笑 (2018年7月18日 18時) (レス) id: 8c0bb35b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばばん | 作成日時:2018年6月8日 17時