記憶の中の私 (黄)完

Memory 15．宇宙一 ページ15

．






すばるが帰り、





「晩御飯、何食べたい？って言ってもわかんないか笑」





錦「俺が好きやったもん食べたい」





亮が好きだったものといえばからあげ。





「わかった！」





私はキッチンに立ってからあげを作り始めた。






亮との思い出が蘇ってくる。









やっぱりAの唐揚げが一番やわ









ありがとう笑








日本一かもしれん









ふふ笑









いや、世界一やな









大げさだって笑









宇宙い、









早く食べないと唐揚げ逃げてくよ！









そう言ったら急いで食べ始めたんだっけ。





ふいに笑みが溢れた。





錦「笑ってる」





「へ？！」





亮に見られてた恥ずかしさで顔が赤くなった。






「で、できたよ！」






恥ずかしさを紛らわすために勢いでテーブルに料理を運んだ。






「亮は唐揚げ好きやったんよ」






あ。






錦「…亮、？」







「気にしないで、」






錦「気にせんことないやろ、」






錦「俺のこと亮って呼んどったん？」





「っ…」






錦「なぁ！」





どうしたらいいのか分からなくて。






ただ涙が溢れた。







〜




良ければ評価お願いしますm(._.)m



．

Memory 16．低い声→←Memory 14．取り戻す

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す