貴方の全てが好きなのです。(赤) (ページ5)

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まだまだ終わらないからページ5

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大倉といつものあの場所に行った。

するともう人集りはできていた。

やっぱり、聞き入ってしまう。

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もう一切もう一切振り返らずに歩み続けたいまだまだ終わらないから

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この歌を歌い始めたとき、

大倉が、やっぱりそうやって誇らしげに呟いた。

ライブが終わって大倉がぐいぐい私の腕を引いて、渋谷さんのところに行った。

大「すばるくんやろ」

渋谷さんは目を見開いた。

渋谷「おぉ大倉か」

知り合いなんだ。

大「高校のとき軽音楽部でバンド組んでてん。そのときのヴォーカルがすばるくんやった」

「そ、そうなんだ」

渋「いつもきてくれてる子やんな。ありがとうな」

笑ったら目尻に皺できるんだ。

なんか、可愛い…？

大「なぁ？A」

「へ？何が？」

大「すばるくんの歌声好きなんやろ？」

「あぁ、うん。笑」

渋「目の前で言われたら照れるやんけ笑」

頬を少し赤く染めた。

やっぱ可愛い。

さっきの歌声からは想像できないこの表情。

ますます好きだ。

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