誕生日 ページ17
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あの後、紗希さんから別れようと切り出し、別れたらしい。
それから間も無くして、私と渋谷さんは付き合い始めた。
渋「A、誕生日おめでとう」
「あ、ああ、ありがとうございます」
渋谷さん、じゃなくてすばるくんの家に招かれ、誕生日祝ってくれるのかな？とか期待してたら、
まさかまさかの誕生日を覚えててくれてたみたいで。
渋「忘れるわけないやろ笑」
「すっごく嬉しいです、」
渋「まだ泣くとこちゃうで」
渋谷さんについて行ってリビングに着き、なにやらごそごそし始めた。
渋「ん。」
小さな小箱を渡され、開けると、
「…ペアリング？」
シンプルなデザインの色違いの指輪が２つ入っていた。
「ペアリングってどこに付ければいいの？」
渋「右手の薬指」
理由を聞こうとしたら自分で調べろって。
「ありがとうほんっとにありがとうっ」
ぎゅっと抱き着いたら、抱きしめ返してくれた。
渋「指輪、ようにあっとる」
それからお互い引き寄せられるように唇を重ねた。
だけど、あの日の光景がフラッシュバックした。
「っ、」
渋「…どうしたん？」
「ごめん、大丈夫だから気にしないで」
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作者名：すばばん | 作成日時：2018年11月11日 10時
