6color ページ6
照史｢…なぁ、普通に遠いやん家(笑)｣
｢そうですか？これくらい近いですよ？｣
照史｢いや歩いて20分は近ないで？
自分強がりさんやな〜(笑)｣
｢違いますよ…あ、家ここです！
今日はありがとうございました｣
照史｢こちらこそありがとうな！
俺の方が楽しんでもうたわ(笑)｣
｢そんな！私の方がです！｣
照史｢なぁ…今日の兄ちゃんが元彼ってことは
Aちゃん今って彼氏は…？｣
｢いるわけないじゃないですか！｣
照史｢やんな！せやんな！良かった〜｣
そう言ってケタケタ笑う
照史｢じゃあ俺にも…可能性あるねんなっ｣
｢も、もぉからかわないでください！
淳太くんに言いつけますよ？｣
照史｢あ、それだけはやめて？笑｣
照史さんといると自然と笑顔になれた
｢じゃあ、おやすみなさい｣
照史｢おやすみっ｣
家に入るまでが見送り人の仕事や！
と言って帰らないので、仕方なく背を向ける
照史｢Aちゃん！！｣
背中に響く声に驚いて振り返る
照史｢また行こうな、飯！...ふたりで｣
｢…｣
固まる私に照史さんが話を続ける
照史｢はよ入りや！帰られへんがな！笑
また連絡するから、ほな♪｣
私は、熱くなる胸に手を当てて
鼓動を落ち着かせた
・
・
・
翌日、望くんからLINEが届く
『昨日は怖い思いさせて、ごめん
情けないな俺...Aを困らせてたこと
あのアホっぽい兄ちゃんに言われるまで
気づけへんかった、ほんまに、ごめんな？
ちょっと今から修行してくる！！
ほんで王子様みたいなかっこええ男になる！
そんでまだ、Aのこと好きやったら
...会いに行ってもええかな？
楽しすぎる時間やった！ありがとう
たくさん笑ってな！元気でな』
望くんらしい文にクスッと笑顔がこぼれる
初対面の年下から“アホっぽい兄ちゃん”
と言われてしまう照史さんとは
あの日からほぼ毎日LINEをしてる
朝と夜に何通か交わすLINEは
私の楽しみになっていた
しばらく経ったある日
｢もしもし？｣
淳太｢今日空いとる？飯いこうや！｣
｢うん、空いてるよ！
あ、照史さんも...一緒？｣
淳太｢照史？いや、誘えば来ると思うけど…｣
｢あっいや！いいの！！
ほら埋め合わせなんちゃらって
前に言ってたから聞いただけ(笑)
じゃあカフェで待ってるね！｣
淳太｢おん、迎え行くわぁ...じゃあ後でな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：gogogo | 作成日時：2017年1月28日 16時
