3色恋物語(Akito.K) (ページ3)

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淳太｢そうやったんや…

つらい話させてごめんな？｣

大きな手で私の頭を優しく撫でる

淳太｢しっかし気に入らんなぁその後輩

ほんまに遊びやったら絶対許せへんわ

Aは好きなん？まだそいつのこと｣

｢もぅ、分からなくなった、、｣

突っ伏したテーブルの上で携帯が震える

相手は、望くんだった

淳太｢…出ぇや、そいつやろ？｣

｢…｣

淳太｢出ぇへんちゅうことは～、、

まだ俺と居りたいってことでええんやな？笑

よし、場所変えんで！｣

連れて来られたのは大学の裏庭だった

｢ここで良く話聞いてもらってましたね(笑)｣

淳太｢そうそう、懐かしいな～

卒業してまだ半年やけど(笑)｣

大した月日は流れてないのに

何故か遠い昔のことに感じた

淳太｢Aさぁ...無理やり好きって

思おうとしてへんか？そいつのこと｣

すべて見透かされてるようで息を呑む

淳太｢昔の話でごめんやで？

神ちゃんのことめっちゃ好きやったやん

その頃のAずっと見てたからさ～

なんかこう、なんやろ？嫉妬か？笑｣

少しおちゃらけながらも

真面目に話を聞いてくれる淳太くんは

昔と変わらず優しくて

淳太くんの言葉はいつもすんなりと

響いて、心を軽くした

｢うん…それもあるかも

なんかスッキリした！淳太くんありがとう｣

淳太｢よっしゃ！笑

そうやって、笑てたらええねん｣

くしゃくしゃっと私の頭を撫でる

淳太｢大丈夫や！男なんていっぱいおる！

ほら、さっきのうるさいのとか(笑)

…俺とか？｣

｢もぅふざけないでください～(笑)

傷心中なんですから！｣

淳太｢ふざけてないねんけどな～…｣

｢え？なんか言いました？｣

淳太｢ん？…今度飯でも行こうなって

照史の埋め合わせもせなあかんし！

Aのせいやから自分も強制やで？笑｣

淳太くんのおかげで決心できた私は

望くんに別れを告げた

・
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一方的に別れを告げて数日

望くんからは毎日のように連絡が来る

『何回もごめん、ちゃんと会って話したい』

『ほんまに会いたい、おねがい』

｢ﾊｧ…どうしよぉ～、、｣

確かに一方的に電話を切ったし

学校では避け続けて電話もLINEも無視

｢さすがに最低かなぁ...｣

直接会って言う勇気はなくて

でも、望くんの全てを

嘘だったとも思いたくはなくて

私は、ちゃんと会うことにした