現実で恋愛しないバレー大好き系女子、助けた子に裏切られました。【ハイキュー!!】

悲劇のヒロイン ページ7

「はあ……めんどくせ…」



ぼそっと零した本音を掬い取られた。



「「なーにがーwww」」



このふざけた友人達に。



「……やっぱなんでもない。

第三体育館行ってきます」


「あ、待て大沼」



先輩に呼び止められる。

あの大盛りの夕食は全て先輩の胃の中だろう。

つかもう食べ終わったのか。



「一人は危険だ。私もついていく」


「それはありがとうございます…。

でも先輩が黒幕とかいうオチやめてくださいね。

今度はマジで人間不信になるんで」


「知ってるさ、お前のことなら大体」


「そこは全部って言ってくれた方がカッコ良かったです」


「……黒幕とか何の話ですか龍宮寺先輩」


「お前は知らなくていい話さ、白布」


「先輩に隠し事されんの嫌いだって知ってますよね。

教えてください。先輩の言ったことなら信じるんで」



……え、皆ご飯食べるの早くない？

さっき食べ始めたばっかりだよね。

もう食い終わったの？マジで??



「……大沼、言っても、」


「別にいいですよ。そんな隠すことじゃないですし。

知ってもどうにもできないでしょう、今更」



私がどうにかしなくてはいけない。

もしかしたら、私が神崎ちゃんを救い出してしまったのが引き金だったのかもしれないし。

……彼女を助けなければよかった、と思っていないと問われればそれはノーだが。

私がやってしまったことは自分でしなくては。

先輩や友達に迷惑かけてらんねえし。



「……簡潔に言うと…えっと、青葉城西のマネージャーがいるだろ？」


「ああ……確か、神崎心ですよね、一年の」


「そうだ。前回の合宿で神崎は何者かに嵌められ信用を失いかけていた。

そんな彼女を助け出したのが大沼。

大沼の念願の三人目の友達ができて、」


「待ってください何気に友達の人数暴露しないでもらえます？」


「ああ、すまない。

えっと……友達ができて、今回の合宿でも仲良く平和に過ごせると思っていたらしい。

だが、そうもいかないらしい。

どうやら神崎は大沼を陥れ、信用を失おうと目論んでいるそうだ」


「……虐待、いじめ、セイテキ暴行、裏切り、その他諸々による愛の欠如。悲劇のヒロイン。

私の大っ嫌いな要素詰め込みすぎだろ……。

しかも何でよりによって私……恋李が選ばれろよロリ巨乳……」


「待って地味に気にしてるやつwww」



ロリ巨乳さ、いいんだよ。恋李可愛いし。

だからさ、恋李が選ばれろよ……。助けるからさあ……。

お前マジでやったのか→←本能の赴くままか!!

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