現実で恋愛しないバレー大好き系女子、助けた子に裏切られました。【ハイキュー!!】

花言葉 ページ45

病室が騒がしいでござる。

入っていいか迷うんすけど。でも、私の部屋だし入んなきゃね。

……あ、今気付いたけど木兎さんからお見舞い来るってライン来てる。



「……もしかして木兎さんっすか」


「この人達知り合い!!?勝手に病室入っちゃって困るんですけど!!?」


「知り合いです。すみません、看護師さん」


「おー、Aー!!意外と元気だな!!」


「そうっすね、割と元気です」


「あ、これ果物です」


「俺からは花束!!

大沼に合いそうな花とか、見舞い用のとか!!」


「夜百合が突っ走って愛してる系の花言葉がある花を選ぼうとしたから無難なのにした」


「あ、ありがとうございます…??」



元気。つかもう元気デスネ。部活終わりじゃないんすか。

白福さんからはお菓子もらった。沢山。

あっ、好きな駄菓子ある。



「ってか大沼さん、早めに戻ってきなさいって言ったよね？

なんで五時間ぐらい帰ってこないの??」


「……絵描くのとお喋りとバレーに夢中になりました…すみません…」



明日からは二時間ぐらいで済ませること、と怒られました。



「大沼大沼!!俺があげた花束見てみて!!」


「お、おう…いや待て、椿はダメじゃね??」


「あー…それは俺も思ったけど、ほら、花言葉が『控えめな優しさ』とか『謙虚な美徳』とかさ!!

大沼に合うなあ、って思って」



……まあ、たしかに赤の椿はそんな感じの花言葉があるけどさ。



「…っと、オレンジのガーベラ…??」


「(……赤葦、全部同じに見える…)」


「(…流石に椿はわかりましたよね…？)」


「(どれだ…??)」


「(マジですか…)」


「オレンジは『我慢強さ』で、西洋の花言葉の方に『貴方は私の輝く太陽』って言うんだ。

そんで、全体の花言葉は『希望』、『常に前進』!!合ってるだろ？」


「…はは、そうか？」



そして木兎さん、流石に椿はわかってください。



「…紫の麝香撫子…??

えっと、『誇り』と『気品』…??合わねえだろ」


「カッケー言い方すんな!!カーネーションな。

そうじゃなくて、西洋の方。『気まぐれ』とか『変わりやすい』とか」


「へー、そんなんあんのな!!」


「俺も初めて知りました」


「まあ、興味持って調べないとわかんないですし」



知らなくても全然生活に支障はないと思う。

私は花言葉カッケーな!!で調べたからなあ。

それノートにまとめてあるっけ。懐かし。

恋李かルイに持ってきてもらおうかな。

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