現実で恋愛しないバレー大好き系女子、助けた子に裏切られました。【ハイキュー!!】

お気に入りのぬいぐるみ ページ42

……ここ、昼だったらいい景色なんだろうなあ。

色々な草木があって、スケッチしがいがある。

絵はそこそこ上手い方だと自負している。

『The Beast』の後、『惑星ループ』も歌った。

歌い終わったところで寒くなってきたので病室に戻ることにした。



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「お、おかえり。結構遅かったね」


「中庭行ってた。皆さんは？」


「お帰りになりました。何人か明日も来るって」


「おー、それはありがたいねぇ。

あ、そだそだ。パーカーあるかい？」



あるよー!!と恋李が自慢気に取り出したのは私がよく着ていた黒いパーカー。

…明日から、これ着てリハビリしよう。

そんで、その後中庭行こう。



「お前らはちゃんと宮城帰れよー。

お、着替えとかもある。ありがとな」


「ちゃんと帰りますよーだ。Aに写させてあげる用のノートも取るからね。

週末には絶対こっち来るからね!!」


「それは本当にありがてえな。さんきゅ」


「あ、音駒のことなんだけど。

三日後の土曜日の部活が午前で終わって、その次の日の日曜日は午後からだから来るかもーって」


「それはなんでだ？体育館の点検？」


「そんな感じー」


「そっかそっか。……あ、もう帰れよ。

明日も学校だべ？ちゃんと寝ろよ」



はーい!!と返事して、また週末ねー!!と元気に病室を出て行った。

…元気だねえ。私も早く元気になんねーと。

ま、もう寝るか。明日…明日から病院食かな？

味薄いらしいし…なんかちょっと楽しみ。

あ、でも魚でたらどうしよ。残そっかな。

恋李が置いていってくれたお気に入りのぬいぐるみ(初音ミクのぬいぐるみ)を抱きしめて寝た。



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「大沼さーん？起きてください、朝ですよ。

飯食べてください」


「……ん、ん………おはようございます…??」



一瞬誰だこの人って思ったけどそうだ、入院してんだもんな。



「看護師さん、自分の好きなもの食っちゃダメなんですか」


「あー、まだダメですね。まだちゃんと体が治りきってないんで」


「そっすかー……げっ、魚…」


「苦手なんですか？でも食べてくださいね」



…捨てんなよオーラがすごい。



「…捨てませんよ。食べ物に失礼ですし」


「良かった。

あ、リハビリは十三時頃からです」


「了解です」



いただきます、と手を合わせてバランスよく食べる。

…と言いたいところだが私は三角食べができない。

ので、魚を先に食べてからご飯をお味噌汁に突っ込む。とても美味。

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