約束 ページ35
No side
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「あ、の…、すみません、少しお話しいいですか…」
不意に神崎が声をかけた。
ついていくと、体育館裏の日陰になっている所に音駒メンバーがいた。
全員集まったことを確認すると、神崎は頭を思いっきり下げ、謝った。
「っ、すみませんでした。
私の勝手な行動で、皆さんのバレーをする時間を削ってしまいました。
迷惑かけて、本当にすみません。
……Aも、本当に、ごめんね」
黒尾は煮え切らない返事をしつつ、首をかいた。
「んー…俺はまあ、別にもういいんだケド…。
Aは？」
「………神崎ちゃん」
「…っ、うん」
「私に謝罪はいらないって言ったよね。
他の学校の人達には？許してもらった？」
Aがしゃがみ、神崎の顔を覗き込んだ。
静かにコクリと頷いた。
「…そっか。ならいいんだ。
私に話したいことって？」
顔を上げた神崎にAが合わせて立った。
そして、Aと目を合わせた。
「………私、マネージャー続ける。
ちゃんと時間かけて信用してもらって、みんなのバレーを支えたい。
それで、いつかまたAと会えたら、友達になって。
今とは違う、皆に好かれてて、信用されてる私になったら。
……お願いします」
少し涙目になってお願いする神崎にため息をついたA。
肩が跳ねて、目線を逸らした神崎の右手を掴み、自らの小指と絡めた。
「…約束。そこまで生きてたら、の話だけど」
まるで、これから死ぬとでも言うような物言いに神崎が口調を荒げた。
「死にたいからって自分から死なないでよ!!?」
それに少し驚いて目を見開いたAは笑った。
「……はは、自分から死ぬことはしないよ。
怖いからね。だから、死ぬ時は誰かに頼むよ。
…君に頼んだように。私が嫌いな人に頼む。
完全犯罪になるように手引きするし」
「そういう話じゃない!!死ぬなって言う話!!」
「……何を勘違いしてるのか知らないけど。
私の欲はまだ満たされてないからね??」
首を少しだけ傾げて、何がおかしいんだとでもいうように。
欲を満たそうとするのは人として当たり前というように。
「……本当に、死なないで…」
悲しげなその声にAは再び笑った。
きょとんとする神崎の頭を撫で、こう言った。
「っふ、あはははは!!嘘だよ、嘘。
……昔と同じで、騙されやすいね」
くすくすと笑い続けながら、頭をポンポンと撫でた。
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スアール - 麗夜さん» 面白い…ですと……!!?ありがとうございます!!オチは黒尾さんですね…わかりました!!考えてみます!!コメントありがとうございます!! (2018年12月22日 17時) (
レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - むっちゃ面白いです。。。ここまで読むの気持ち的には一瞬でした笑(実際結構かかったけどw)…オチ、黒尾先輩がいいなぁ[壁|_-)ﾁﾗｯ (2018年12月22日 12時) (レス) id: f03c7f545c (このIDを非表示/違反報告)
スアール - エレナルさん» コメントありがとうございます!!更新頑張ります!!ありがとうございます!!オチは研磨ですね!!わかりました!! (2018年12月10日 20時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
エレナル - いつも見てます！！更新頑張ってください！応援してます！自分もオチは研磨がいいかなと思います!! (2018年12月10日 20時) (レス) id: 3b8864b206 (このIDを非表示/違反報告)
スアール - 一香さん» ありがとうございます!!オチは研磨ですね、わかりました!!目標早速達成できなくてすみません...!! (2018年12月10日 19時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スアール | 作成日時：2018年12月1日 19時
