現実で恋愛しないバレー大好き系女子、助けた子に裏切られました。【ハイキュー!!】

人混み ページ34

「研磨、隣いいか？」


「え、あ、うん、いいよ…」


「さんきゅ」



まあ、研磨の隣ってーと、必然的に月島とも隣になるんだが……まあ、月島の隣はルイがいて、喧嘩してやがる。

肉の取り合いをするんじゃないの。

もぐもぐと野菜を口に入れながらうめぇと思う。



「……ねぇ、次いつ会えるかな」


「あー…??

んー……私は多分冬休み中東京行くなー…。

学校だったら……んー…春高ぐらい、じゃ…」



唐突に、思い出す。

この三年、二年、一年のメンバーは今年限り。

そんなこと、わかりきっていたはずなのに。


それでも、何故か虚しくなる。

……ああ、たった一年。こんな短いのか。



「……冬休み、東京来るとき連絡して」


「え、なんでや」


「…東京、色々案内してあげる」



んー……私的にはアニメイトとか行くだけなんだけどなあ。

まあ、メジャーな観光スポット行くのもいいか。



「それいいな。行くべ。

あ、でも研磨って人混み嫌いじゃなかった？」


「…頑張る…」


「頑張んなくていいよ、私も人混み嫌いだし。

あ、じゃあさ、この合宿終わった後もう少し東京にいる予定だから、案内してよ」


「お、やっと見つけた。大沼、隣いい？」


「夜百合、いいよ、別に」



…………あっ、やべ。

苗字で呼んじまっ、



ちゅ、


「………何すんだお前!!!?」


「はあ!!?だって俺言ったもん!!

次苗字で呼んだらキスするって!!」


「だかっ、だからって…ふざけんなお前!!!」



マジでしやがったなコイツ。

ファーストではないけど!!ファーストは親だ!!



「……付き合ってるの？」


「はあ!!?違う違う、嫌だ!!!」


「俺は大沼のこと好きだけどな!!」


「黙ってろお前!!」



…パニクって頭叩いちまった。

でもスパァンッていい音した。やったね。



「………もうやだお前…」


「あ、しばらく東京いるんだよな!!?

俺も案内するよ!!」


「ついてくんな…」


「カガリについて話したかっ、」



…カガリ!!?



「カガリ知ってんの!!?」


「知ってる知ってる。カガマリ最高だよな!!」


「…!!だよな!!マリヤの受け顔最高だよな!!」


「それな!!カガリのヘタレ攻め最高!!」



待って、こやつ…話がわかる!!!

ルイはこのマンガ知らねえし、恋李にいたっては腐ダメだからなー…。



「……どこ行きたい…？」


「あ、ごめん研磨。どこ……どこかな…」


「孤爪くんよ、大沼は俺と行くんだ!!」


「黙っとけ」



皆と行きたいんだよ。

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