本当は、 ページ31
No side
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場所は変わり、龍宮寺とA、神崎の話し合い場へ。
龍宮寺とAは長袖、神崎は半袖と短パンだ。
「……一つ聞いていい？」
しばらく無言だった空間にAの声が響く。
それほど大きいわけでもないのに響くのは、空気が緊張しているからだろうか。
「神崎さ。
虐待されてないしリスカもしてないよね」
「ッ!!?何言っ、」
「だってさ、虐待されてたら腕や足に傷はできるはずだし、リスカだったら尚更。
なのに、何一つ傷がなくて綺麗な白い肌」
「…確かにな」
痣もなければ、かさぶたもない。
「本当に叩かれてたりしてんだったら、こうなるんだよ。
見てみ？コレ」
腕をまくり、最近出来たような青痣が見えた。
それを見た二人は息を飲んで、目を逸らした。
「成績下がったからってやられてさ。
二点ぐらい下がっただけなのにね。
流石にタバコの跡とかはないけど、何十回も叩かれたりはあるね。
少なくとも、君みたいにそんな肌じゃないよ」
「大沼、お前が虐待されてるなんて初めて…」
「何故？これって、虐待じゃないでしょう？
母からの、愛のある教育だ」
実際そう思ってるわけではないし、これは最近転んで出来たものだ。
だが、それっぽいものがあるだけで、神崎の態度は大きく変わるだろう。
そう考えて、嘘をついた。
少しの罪悪感を振り払い、彼女は言葉を続けた。
「……神崎、私を傷つけたことに怒ってるわけじゃない。
君のした無責任な行動で彼らをバレーに集中させなくしたことだ。
私が何故こんなにバレーに執着するかわかるか？」
ふるふると首を横に振る神崎にため息をつき、答えを述べた。
「………ただ、バレーが好きなんだ。
きっかけは小さい頃に読んだバレーのマンガ。
キラキラしてて、すげえって思って、自分もこんな人達と会えるんだ、って思った。
それからバレーをして、練習して、人よりすごく上手くなって、それでも。
私には、『人を信頼する』っていうバレーに必要不可欠なことが出来なかった。
それが出来る彼らはすごいし、彼らのバレーが本当に大好きなんだ。
インハイも見たけど、それだけじゃ満足出来ない。
烏野を始め、どの学校も前へ進むために練習を積み重ねている。
だから、立ち止まる暇を与えたくねえの。
さっきの話し合いとかマジでいらねえのよ」
段々と怒気を含んでいくAの声に神崎は俯いた。
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スアール - 麗夜さん» 面白い…ですと……!!?ありがとうございます!!オチは黒尾さんですね…わかりました!!考えてみます!!コメントありがとうございます!! (2018年12月22日 17時) (
レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - むっちゃ面白いです。。。ここまで読むの気持ち的には一瞬でした笑(実際結構かかったけどw)…オチ、黒尾先輩がいいなぁ[壁|_-)ﾁﾗｯ (2018年12月22日 12時) (レス) id: f03c7f545c (このIDを非表示/違反報告)
スアール - エレナルさん» コメントありがとうございます!!更新頑張ります!!ありがとうございます!!オチは研磨ですね!!わかりました!! (2018年12月10日 20時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
エレナル - いつも見てます！！更新頑張ってください！応援してます！自分もオチは研磨がいいかなと思います!! (2018年12月10日 20時) (レス) id: 3b8864b206 (このIDを非表示/違反報告)
スアール - 一香さん» ありがとうございます!!オチは研磨ですね、わかりました!!目標早速達成できなくてすみません...!! (2018年12月10日 19時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スアール | 作成日時：2018年12月1日 19時
