現実で恋愛しないバレー大好き系女子、助けた子に裏切られました。【ハイキュー!!】

年中眠い ページ25

あー、ねっむ。

夏の日差し暑いけどねっむい。

日陰になってる草むらで寝てしまおうか。

いやいや、仕事終わってないし、ダメだべ。



「あ、黒尾さん。話し合い？終わったんすか」


「おー、終わった。まあ、様子見だとよ」


「そっすか。ってか眠いですね」


「この暑いのにか？」


「私は暑くても寒くても丁度良くても眠いんですよ」


「つまり年中眠いってことだな。

……そのお茶のボトル持つか？」


「あ、ありがとうございます、疲れてんのに」


「いえいえ、僕はいつでも優しいですからネ。

………そんな嘘だろみたいな目やめてくれる？」



大体いつも意地悪くてたまに優しいの間違いじゃないでしょうか。

先輩だからこれ以上は言いませんけどね。



「それで、今日は自主練どうするんだ？」


「どっちでもいい……って言いたいですけど、迷惑かけましたからね。参加します」


「今日こそはどシャット決めてやんよ!!」


「……望むところっす」



体育館まで運んでくれた黒尾さんにお礼を言って、近くで休んでいた青葉城西を盗み見た。

神崎ちゃんが頭を下げていた。



「……A」


「ん、どうしたんだ研磨」


「その、ラインやってるかな、って…」


「ああ、やってるけど……あ、交換する？」


「うん」



やったね連絡先増えた。

主にゲームの話かな。今協力できるかーとか。

ラインを交換した後、研磨を見た。

へにゃ、って顔を綻ばせてて、周りに花が飛んでた、気がした。

すっごく嬉しそうな顔。

………君が二次元だったら即推しになってる。



「A!!今日は自主練参加するんだよな!!?」


「んんん、リエーフ元気……うん、そうだよ」


「よっしゃ!!あ、龍宮寺さんも来るよな!!?」


「あー…それはわからないな…呼んでみるよ」



まだ時間あるよな。聞いてこよう。



「龍宮寺先輩、今日の自主練どっすか」


「お、やるやる。第三体育館だよな？」


「はい。黒尾さんがどシャットしてやんよっつってました」


「ははは!!受けてたってやるっつっといて!!」


「先輩の声大きいんで多分もう聞こえてます」



先輩はとにかく手に当てる角度とパワーがすごい。

マジで女子かっつー感じ。

前にふざけてて怒られたんだが、そん時の頭鷲掴みが滅茶滅茶痛かった。



「……ってか先輩。好きな人できたんすか？」


「…………ッはあ!!!?」



多分……牛島さんか？チラチラ見てるし。

そんでもって目合いそうになったら目逸らすし。

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