現実で恋愛しないバレー大好き系女子の中学時代。【ハイキュー!!】

点もぎ取れ!! ページ7

1,000hitありがとうございます!!



.



「…エースは、大沼A!!」


「ッ、しゃああああぁあッ!!!」


「うおお!!やったなA!!つか一年で!!?」


「嘘だろ、鶯が負けた…？」


「じゃあ、これからは大沼がエース…？」



私の、勝ちだ。

やっとエースをもぎ取った。

スパイクとブロックで鈍い痛みを持つ両手を見て、強く強く、握りしめた。



「うわーっ、すごいよA!!!すごい!!」


「〜っ、やった…!!」


「大沼、これからはお前がエースだ。

よろしく頼むぞ」


「…っはい、主将!!」



嬉しい。

…やった、やったんだ。私が勝った。

今週の土曜の練習試合も頑張ろう。



.



.



そして土曜。

狼通中学校の近くの体育館でやるそうだ。



「及川さん、サーブ教えてください!!」


「あーもう練習試合先でもそれ言う!!?」



…なんか、すごい純粋そうな人だなあ。

単純にバレーを楽しくやってそう。

いや待て、まずは練習試合だ。



「狼通のエース変わったんだって…」


「あー知ってる。一年がでしょ？すごいよね」


「すごいけどさ…」


「「三年の気持ちも考えてほしいよね」」



…聞こえないフリ。

中三？だから？高校があるじゃんか。

高校が終わっても大学がある。

大人になってもできるじゃんか。

実力で勝てばいい。何もないくせに言うなよ。



.



ピーッ、


「大沼ナイッサー」



…ギリネットインを狙うか。



ドッ、


「前!!」



ボールが上がる。チャンボ。

今のセッターは恋李だから、私の得意なトスを上げてくれるはず。



ふわ、


「A!!」



来た。



ドパッ、!!



…つかネット低いな。

うちでは男子高校生のネットの高さで練習してるから全体的に打点が高い。

楽に勝てそうだが、油断大敵だ。



『いいか、お前ら。よーく聞けよ？

相手の予想を上回れ

相手が成し遂げられないことをしろ

相手に常に敬意を待て

相手に勝てるイメージを描け

_____.....それが、勝てる一番の近道だ』



いつか、主将が言っていた。



「…勝つぞお前ら!!大沼はもっと点もぎ取れ!!」


「「「はいッ!!」」」



ああ、主将の言葉にはいつも勇気をもらえる。

頑張ろうって思えます。

いつもありがとうございます、主将。



.



.



ピーッ、


「…ほらお前ら、勝ったからってダラけんな!!

さっさと並べ、大沼も!!」



点差をつけて勝った。

途中から相手はやる気がなかったように感じた。

弱肉強食→←エース

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す