孤独のスパイカー ページ27
「おいA!!」
「なんだいルイさんや…」
「志望校はどこだい!!?」
「まだ中二だぞ…？そんなん考えねーよ…」
チッチッチ、甘いな。
中二ぐらいにはもう受験を考えないと。
ちなみに私は烏野だ。
…というより、Aは二年になってからどこか元気がない気がする。
龍宮寺先輩が卒業した頃から。
…まあ、たしかに龍宮寺先輩がいないのは寂しい。確か白鳥沢だったよな。
白鳥沢大人しく合格して、再会すればいいのに。
「ホントにアイツぶりっ子だよなー!!うぜえ!!」
「それなー!!マジ死んで欲しい〜」
「……ルイ、本当にあの方達の頭の中には人の悪口しか詰まってないのでしょうか」
「あー…いつも人の悪口ばっかだよなー…」
恋李のも聞いたことある。
Aのは…ないな。大人しいからか？
私のは別に興味ない。一年だけの付き合いだ。
まあ…ただイライラするだけだな、うん。
「…私今結構イライラしてっから八つ当たりしたらごめん」
「おー？いや別にいいけど…」
Aは人の悪口を聞き流すっつーことができない。
それどころか、まるで自分が言われたかのようにイライラする。
こういう所がAの長所で、私の嫌いな所だ。
もっと肩の力を抜いて、楽にしたらいいのに。
「…お前は色々他人に肩入れしすぎだわ。
もっと聞き流すとかすりゃいいのに」
「は？そんなんしてねえよ」
…無自覚っつーのもちょい嫌い。
「ところでさ、今日の体育バレーだってよ」
「マジで!!?よっしゃ頑張れる!!」
Aは毎日のロードワークだとかは嫌だが、バレーのためなら頑張れるらしい。
…まあ、それは私も例外ではないが。
だが、体育の後に部活はちょいキツイ気がする。
「…私さ、バレー部入ってよかったと思うわ」
なんの脈絡もなくそう呟いたA。
「…なんだよ、急に」
「だってさ、ルイと再会できて仲良くできたし、一年でエースもぎ取れたし、楽しいし」
…これを言ってしまおうか一瞬迷ったが、言わないより言った方が良いだろう。
Aは言わないことを望まないはずだ。
「…A、お前知ってるか？
お前、『孤独のスパイカー』って呼ばれてるって」
「…は？なにそれ」
「…いつも一人でバレーをやっているように見えるから『孤独のスパイカー』だとよ。
『孤独のエース』とも呼ばれてるって」
少しキレることを覚悟して目を逸らしたが、反応は思っていたものと違った。
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スアール - うおおおお!!?えっえっえ、ありがとうございます!!!頑張ります!!コメントありがとうございます!! (2018年11月24日 20時) (
レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
るなポン酢(プロフ) - 此処まで一気読みしてきました。 もう目から水スプラッシュしそうな位感動しました！更新頑張ってください！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: bc89a1b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
スアール - 蜜柑さん» ありがとう！頑張るよ！ (2018年11月11日 20時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね^ ^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 97574853b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スアール | 作成日時：2018年11月11日 20時
